クラウドを活用したActive IQ APIの開発を加速

 2019.03.08  ストレージチャンネル編集部

ぼんやりとしたビル群を背景に、3DレンダリングされたデジタルAIインターフェイスを操作するビジネスマン

IT業界はかつてない速さで変化しているというのは周知の事実です。クラウドによってイノベーションのスピードが上がったおかげで、私たちIT企業各社がお客様のニーズにすばやく応え、新たな製品を次々と開発するのも難しくなくなってきました。NetApp® Active IQ®開発チームは、昨今の変化のペースに付いていくために日々努力を続けています。その努力の最たる例が、Active IQ APIに関わる一連の開発作業です。

私たちのエンジニアリング チームでは、ネットアップのクラウド サービスをフル活用して新しいActive IQ APIの開発に当たっています。Active IQ APIはネットアップのお客様の利便性をさらに向上させるためのもので、このAPIがあれば、実用的な分析情報を直接取得し、お客様自身のアプリケーションやツールに組み込めるようになります。

Active IQ APIとそのプラットフォームの構築に着手するにあたり、私たちは、次のような重要な要件をいくつかクリアする必要がありました。

  • 開発時間の短縮
  • コストの削減
  • スケーラビリティの向上
  • Active IQに対する既存の投資の活用
  • 拡張可能で即応性に優れたAPIプラットフォームの提供

ストレージに関するお役立ち資料

ネットアップが提供するクラウド データ サービスは、業界の主要ハイパースケール クラウド プロバイダとの連携をサポートしています。私たちのチームは、Active IQ APIプラットフォームの開発環境に必要な要素を評価した結果、イノベーションと開発の時間短縮や効率アップの観点から、ネットアップのクラウド データ サービスを使用することにしました。さらに、ネットアップのクラウド サービスなら、今後の開発の都合に応じ、ハイパースケーラを柔軟に使い分けることもできます。

開発時間を短縮

私たちはActive IQのAPIサービスを開発するにあたり、2つの重要な課題に対処する必要がありました。それは、APIのバージョン管理とサービス品質(QoS)ポリシーの適用です。サービスをさらに拡張し、受信要求のフローを制御するうえで、これらを欠かすことはできません。クラウド サービスは、APIのライフサイクルを管理するためのさまざまなツールを備えています。QoSポリシーについても、クラウドなら設定変更と同じように簡単に適用できます。また、クラウド サービスでは複数バージョンのActive IQ APIを共存させることができます。たとえば、前のバージョンのAPIを引き続きアプリケーションで使用しつつ、同時に新しいバージョンのAPIをリリースすることも可能です。こうした柔軟性により、APIの利用者は随時準備を整え、それぞれのタイミングで新バージョンのAPIに切り替えることができます。

クラウドの導入により、私たち開発チームはActive IQ APIの開発環境を、同じクラウド内にあるActive IQ APIの本番環境から簡単に切り離せるようになりました。同一クラウド内で開発チームが新しいソフトウェアの開発やテストを続けていても、お客様が使用する本番環境に影響を与えることはありません。また、こうした分離機能は、完成したAPIを、ただちに本稼働に移行するのにも役立っています。ネットアップのクラウドAPIゲートウェイは、Active IQ APIサービスが使用する主要インフラ機能を標準で装備しています。そのため、サービスを一から構築する場合や業界の他のソリューションを使用する場合よりも、迅速にサービスを提供することができます。

サーバレス コンピューティングでコストを削減

私たちが当初使用していたクラウド マイクロサービスは永続的なサービスで、フォールト トレランスを高めるため、マイクロサービスごとに最低2つの永続インスタンスを用意していました。Active IQ APIをクラウドベースで提供するにあたり、サーバレス コンピューティングを採用したことで、コンピューティング インスタンスをオンデマンドで(API要求を受け取った時点などに)作成できるようになり、コスト削減につながりました。サーバレス アプローチでは、使われなくなったインスタンスが自動的にシャットダウンされるため、未使用のリソースに料金を支払う心配はありません。管理はすべてクラウド内で行われ、管理機能を新たに構築する必要がないことも、コスト削減が促進される要因です。

柔軟なコンピューティングでスケーラビリティを向上

開発環境でクラウドの利用が歓迎される理由の1つとして、コンピューティング リソースの柔軟性が挙げられます。Active IQ APIサービスの開発には、クラウドの優れたスケーラビリティが欠かせません。クラウドを使用すれば、受信する処理の負荷に応じて、サービスのコンピューティング リソースを自動的に増減できます。リソースの自動調整はクラウドによって管理され、お客様が定義したポリシーに基づいて実行されます。当初は、スケーラビリティのニーズを満たし、新たなActive IQサービスをホストするため、必要なリソースを見積もってハードウェアを調達しなくてはなりませんでした。ネットアップのクラウド サービスの採用によって、エンジニアリグ チームでハードウェアを調達する必要がなくなり、Active IQサービスをすばやく構築して本稼働に移せるようになりました。

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既存の投資の活用とセキュリティの維持を両立

モバイルやデスクトップ、音声アシスタント、Active IQ APIを通じてActive IQのサポート範囲が広がるにつれて、拡張性と共存への配慮がきわめて重要性を増してきました。私たちはActive IQ APIを、既存のActive IQサービスに大きな変更を加えることなく提供したいと考えています。ネットアップのクラウド サービスを使用することで、アーキテクチャの面では、APIを通じて現在のオンプレミスのActive IQサービス機能を拡張できるようになりました。同時に、社内の開発チームやお客様に対しては、これまでどおりのセキュリティとシームレスなエクスペリエンスを維持できます。

将来の連携やコラボレーションに耐えるプラットフォームを提供

私たちはビジネスの即応性とイノベーションを促進するため、クラウドの複雑な部分を意識せずに使用できるよう、Active IQ APIサービスの構築、導入、テストに関わる一般的なタスクをテンプレート化しました。私たちが開発したAPIプラットフォームでは、Active IQの各エンジニアリング チームだけでなく、ネットアップのさまざまな社内チームがエンドユーザ向けのActive IQ APIを作成することができます。これが実現したのもクラウドのおかげです。ネットアップのクラウド サービスを利用したからこそ、開発の成果を簡単に全社で共有できるようになり、ポートフォリオ全体がレベルアップしたのです。

現在、複数の新しいActive IQ APIサービスがベータ テストの段階に入っています。詳細については、https://www.netapp.com/jp/forms/sales-contact.aspxよりお問い合わせください。ネットアップのクラウド サービスによって、私たちのチームはここで紹介した新機能をより迅速にお客様にお届けできることになりました。ぜひhttps://www.netapp.com/jp/cloud-marketplace/index.aspxにアクセスして、企業のイノベーションを促進するうえで、ネットアップのクラウド サービスがどのように役立つかをご確認ください。


anita-jindalAnita Jindalはネットアップのエンジニアリング担当ディレクターとして、データ サイエンス、マイクロサービスのほか、ビッグ データ(Hadoop)ベースのAPIプラットフォームやクラウド テクノロジに関する戦略の策定と実施を統括しています。ビジネス目標に沿った戦略の定義と実現を得意とし、その道で20年以上の業界経験を持つシニア リーダーです。
Anita Jindal

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