オールフラッシュストレージのメリット

 2017.09.14  ストレージチャンネル編集部

企業が現在保有しているHDDストレージ製品は、将来バックアップやアーカイブなど、大容量データを保存するような位置付けになるかもしれません。その理由が、「オールフラッシュストレージ」の普及です。

オールフラッシュストレージは記憶装置の全面に「フラッシュメモリ※」を採用していることから、従来のHDDストレージ製品に比べて遥かに高性能です。加えて、大容量化が難しかったフラッシュメモリでも技術進歩により、年々GBあたりの単価が下がっています。

このような背景から、オールフラッシュストレージは、既存のHDDストレージ環境の代替として、新規システムのIT基盤として着実に浸透しています。本記事を読まれている方の中にも、現在積極的にオールフラッシュストレージの導入を検討されている方が多いのではないでしょうか?

今回紹介するのは、そんなオールフラッシュストレージ導入のメリットです。オールフラッシュストレージを導入することで、企業はどのような効果を得ることができるのか。その参考にしていただければと思います。

オールフラッシュストレージのメリット

GBあたりの単価は年々低価格化が進み、さらに総コスト削減に繋がる可能性がある

急激な大容量化によって低コスト化が進んだHDDストレージ製品に対し、オールフラッシュストレージは、価格面で未だ勝っていないケースがあります。しかし、その価格差は年々縮小傾向にあります。日本HDD協会によると、2015年のパフォーマンス向けHDDのGB単価は約0.18ドルであるのに対し、エンタープライズ向けPCI ExpressインターフェイスSSDのGB単価は1.40ドルと約8倍の開きがあります。

一方2020年のGB単価予測を見ると、HDDは0.10ドルなのに対し、SSDは0.45ドルと3分の1以上下がり、価格差は約2.5倍まで縮小しています。

引用:HDD市場を2020年まで展望、台数の減少と容量の拡大が続く

このように、オールフラッシュストレージの価格は低コスト化しています。ベンダーによってはすでに逆転していることを宣伝文句にしている状況を考えると、この価格差が逆転する日も近いのではないでしょうか?

ストレージに関するお役立ち資料

では、オールフラッシュストレージ導入にコストメリットはないのか?というと、実はそうではありません。オールフラッシュストレージを導入する方が、総コスト削減に繋がる可能性もあります。

たとえば、HDDストレージ製品はドライブあたりのIOPSが15万だと言われています。一方、オールフラッシュストレージのIOPSは最高数百万ともいわれています。つまり性能差に関しては言えば、10倍以上の開きがあるのです。

このため、オールフラッシュストレージの購入コストはHDDストレージ製品を上回った場合でも、必要となるサーバ数やドライブ数は少なくなるため、結果として総コスト削減になります。加えて、オールフラッシュアレイは消費電力が少なく、かつ設置スペースの削減になるので、様々なコスト削減効果があります。

また、オールフラッシュストレージを提供するNetAppは、高度な圧縮技術をオールフラッシュストレージに搭載していますので、それらの機能を活用すればより大量のデータを保管することが可能になりますので、価格差はない、もしくはフラッシュストレージの方が低価格なんていうことも考えられるのです。

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パフォーマンスチューニングが不要で、運用コスト削減になる

従来、HDDストレージ製品ではアプリケーションやサーバのパフォーマンスを維持するために、定期的なチューニングが必要です。これに対し、オールフラッシュストレージではパフォーマンスチューニングが不要です。ただし、高度なテクノロジーを搭載したオールフラッシュ製品に限ります。

大量のトランザクションが発生するOLTPアプリケーションや、ブロックサイズの大きいI/Oを処理するDWH/BIアプリケーションなど、必要の性能を問わずパフォーマンスを一律に最適化することができます。これによりパフォーマンスチューニングが無くなり、運用負荷の削減ならびに運用コストの削減につながります。

高いIOPSや低レイテンシーを実現できる

前述の通り、オールフラッシュストレージにはHDDストレージ製品の数倍どころか数十倍、ワークロードによっては数百倍以上の高いIOPSが備わっています。これにより低レイテンシーを実現し、アプリケーションやサーバの要求を完全に満たすことができます。

例えばデスクトップ仮想化環境では、一つのサーバに対し複数の仮想化されたデスクトップが管理されているため、OSやアプリケーションを動作するためのストレージI/Oがボトルネックとなり、クライアントの操作性能に大きな影響を与えます。さらに3D CADなどの負荷が高いアプリケーションが動作した場合、共有ストレージへのI/Oが急上昇する恐れがあり、こうした環境がボトルネックをさらに狭くしてしまいます。

オールフラッシュストレージの場合、高いIOPSと低いレイテンシーによって、デスクトップ仮想化環境の要件を満たすことが可能です。それ以外に負荷の高いアプリケーションが動作していても、快適な操作をクライアントに提供することができます。

アプリケーションやデータベースのインフラ統合ができる

データベースソフトウェアを提供する企業の中には、サーバーとセットのコンバージドプラットフォームを提供しています。これらのプラットフォームの特徴は非常に高価ということです。

さらに、多くの企業では単一のブランドのデータベースのみを利用する企業ではこのようなプラットフォームは問題にならないものも、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、オープンソースデータベースなど複合したインフラ環境では統合が困難であるという問題に直面します。つまり、データベースを特定しサイロ化した高価なプラットフォームの導入を余儀なくされるのです。

データベースアプリケーションの多くはストレージI/Oが非常に重要です。その問題を解決するために多くの企業では、統合されたデータベース環境をオールフラッシュストレージで対応しています。そうすることで、複数のデータベースを運用している環境でも統合を実現することが可能なだけでなく最高のパフォーマンスを得られるのです。

オールフラッシュストレージ製品を比較(NetApp、EMC 他)

課題とデメリットを考慮した導入検討が大切

ここまでオールフラッシュストレージの導入メリットについて紹介しました。これだけのメリットがあれば、HDDストレージ製品よりも高コストという部分が、気にならないほどです。しかし、オールフラッシュストレージを導入する課題やデメリットはあります。

オールフラッシュストレージの導入検討を行う上で企業が取るべき行動は、課題やデメリットも熟知した上で、オールフラッシュストレージに導入価値を見出すことです。そのために、まずオールフラッシュストレージの課題とデメリットを理解しましょう。

詳しい課題やデメリットについては今後このブログで提供していきます。

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まとめ

オールフラッシュストレージは今後数年で、確実に企業インフラの中心となっていきます。オールフラッシュストレージにはそれだけの導入効果と、導入価値があります。しかし、全てのオールフラッシュストレージ製品が今回紹介したようなメリットばかりではないのも事実です。快適なインフラ環境を実現するために、自社に合ったオールフラッシュストレージ導入について熟考してください。

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