現代社会において企業経営を円滑に行うためにはデータは必要不可欠な存在です。
そして、それらデータを経営に役立てることが多くの企業で求められています。つまり、日々増え続けるデータを管理していくことは企業経営において最重要な位置付けと言えるでしょう。
そこで今回はデータ保護のための手段の一つとして重要な「バックアップソフト」に関してご紹介します。
バックアップソフトとは?
バックアップソフトとは、文字通りデータをバックアップするためのソフトウェアです。では「データをバックアップする」とはどういうことでしょうか?
企業が保有するデータの多くは、経営や業務に重要なデータばかりです。これらのデータを損失してしまうことは、企業にとって大きな打撃となります。しかし、そうした事態は突如として起こるものです。
サイバー攻撃によるデータ破壊行為、災害など物理的な衝撃によるストレージやサーバの故障、人的ミスによるデータ消去など、企業がデータを損失する原因は日常的に潜んでいます。加えて、サイバー攻撃や災害、人的ミスは、回避することが難しい問題です。
サイバー攻撃に関してはセキュリティ対策を強化することで防御できる面もあります。しかし、セキュリティ業界でよく言われていることが「セキュリティに100%はない」ということです。どんなに堅牢なセキュリティ対策を講じていても「起こるときは起こる」のです。
こうした様々な脅威からデータを保護するためには、回避策を講じるだけでなく、実際にデータ損失が起こったときのことを考え、データのコピーを別の場所に保存しておきます。これが、データのバックアップです。
例えば、ファイルサーバやデータベースに保存されているデータをそのままで管理していると、サイバー攻撃や災害、人的ミスによって損失するリスクが増大します。一方、データのコピーが別サーバやクラウドなどに保存されていれば、万が一データが損失しても、迅速な復旧が可能になります。
このように、データのバックアップは企業のライフラインとも言える業務タスクです。
企業のよくあるバックアップ課題
バックアップソフトを活用したデータバックアップは、いかなる企業にとっても重要度の高い業務です。しかし、企業のバックアップには様々な課題が山積みになっています。
課題1.DRの実現とコストの増加
2011年の東日本大震災以降、DR(災害復旧)の重要度は日増しに大きくなっています。安全だと言われていたデータセンターが倒壊したり、被災した企業のデータ損失がひどく、全国的にDRの重要性が増しました。データセンターが日本国内にある限り、安全な場所はないと言えるでしょう。
DRを目的としてデータバックアップにおいて、多くの企業が採用するバックアップ方法が磁気テープによるデータ保護です。大量のデータを低コストに、かつ長期に保存するために、磁気テープはHDDよりも優れています。
しかし、磁気テープを活用したバックアップでは、物理的な手間とコストが増加してしまいます。磁気テープを倉庫やシェルフから搬入するための手間と、データを読み取るための手間でデータ復旧にかなりの時間を有します。これらは管理コストの一種なので、DRを実現するために安価なバックアップ方法を選択したはずが、逆に高コストになってしまうこともあります。
そのような背景もあり、最近では安価なHDDストレージやクラウドバックアップも重要な選択肢の一つとして注目されています。
課題2.バックアップと復旧の時間
企業の情報量は年々増加傾向にあります。株式会社情報通信総合研究所から発表された調査報告書によると、2014年の経済界全体の情報流通量は14.5エクサバイトであり、2005年からの9年間で約9.3倍に増加しています。
引用:「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究」
この調査データのように、企業の情報量も継続して増加しており、一企業がペタバイト級のデータを保有する時代がすでに到来しています。IoTやビッグデータ、コンシューマライゼーションの波など企業データは今後も増加していくことが予測されています。
こうした情報量が増加していくことで、データバックアップの遅延は次第に大きくなっていきます。にも拘わらず、企業のストレージ環境は改善されないまま放置されていることが多いものです。バックアップも復旧も遅延することで管理コストの増加とビジネスの停滞が起きます。
課題3.クラウドストレージだけではコスト増加になるケースも
クラウドストレージが浸透した今では、バックアップ先としてクラウドを選ぶ企業も少なくありません。ほとんどの企業が、クラウドストレージ活用によるコスト削減を狙っています。しかし、クラウドストレージをバックアップ先にしただけでは、コスト削減にはならず、むしろコスト増加になるケースもあります。
というのも、クラウドストレージ活用でコスト削減を狙うためには、既存バックアップ環境の廃止が必要です。そのためにはバックアッププランやDR、BCP(事業継続計画)の再構築が必要になります。これらは、企業にとって多くの手間とコストを生んでしまいます。
課題4.複合的なストレージ環境による問題
メーカーを統一したストレージ環境なら問題は発生しないかもしれません。しかし、ほとんどの企業では数種類のベンダーのストレージ製品による、複合的なストレージ環境を活用しています。これらは個別の管理ツールにより個別に管理されているケースが多く、統合管理できていないために管理コストが増大してしまうことが考えられます。
そして有事の際にはしっかりとした手順が確立されていないと復旧に大きな時間を要してしまうのです。分散したバックアップ環境はリスクを伴うことになるのです。
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企業にとって最適なバックアップとは?
企業にとって最適なバックアップの定義はいたってシンプルです。それは「安く、安全に、高速に」データを保存し復旧できるバックアップだと言えます。
しかし、こうしたバックアップの実現は説明ほど簡単なものではありません。そもそも、こうしたバックアップに対応したITシステムの導入を行わなければなりません。ここで問題になるのが、「安く、安全に、高速に」データをバックアップできるITシステムが存在するか?ということです。
ネットアップが提供する「NetApp AltaVault」なら、それが可能です。
AltaVaultとはパブリック/プライベートクラウドにデータをセキュアにバックアップできるクラウドバックアップソリューションです。オンプレミス(自社運用システム)と比較して、コストは最大90%削減することが可能です。
既存のバックアップソフトウェアと、クラウドストレージの間に介在し、インライン重複排除やインライン圧縮といった機能によって、企業が保有する情報量を極小化します。市場に出回る多くのバックアップソフトウェアに対応しているため既存のバックアップ環境を変えずにクラウドなどへのバックアップを行うことが可能になるため、既存バックアップ環境を変える必要はありません。
つまり、磁気テープによるバックアップを廃止し、DRを容易に実現することができます。年々増加する情報量にも対応でき、バックアップと復旧の時間を大幅に削減することも可能です。
まとめ
一口にバックアップといっても様々な種類があり、それぞれに長所と短所があります。しかし、従来のバックアップ方法では、増加の一途を辿る情報量のバックアップと、DRの実現に対応できません。企業にバックアップにとって今後重要なことは、NetApp AltaVaultのような、クラウドバックアップを最適化するためのソリューションです。
NetApp AltaVaultならFIPS 140-2レベル1に準拠するAES256ビット暗号化機能によって、データバックアップのセキュリティも担保することができます。今一度、自社にとってのバックアップ環境について見直してみましょう。
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