クラウド化が急激に進む現代において、クラウドサービスの導入はもちろん、それをサポートするツールを活用することが重要です。Spot by NetAppは、クラウド利用時のコスト最適化に役立ちます。 本記事では、クラウド化が進む背景や、その課題、コストの削減方法などについて解説していきます。
企業がクラウドへのシフトしている背景とは
クラウドとは、ネットワークを介してソフトウェアやデータの保管といったサービスを利用することです。従来は、企業がデータやソフトウェアを統合運用するためには、自社でサーバーやストレージを用意し、社員間で共有できるシステムを構築する必要がありました。クラウドを活用することで、システムの構築・管理にかかるコストや手間を削減でき、さらにデータ共有の強化などによる業務効率化を図れるメリットがあります。
現在、クラウドサービスが普及してきた背景には、情報通信技術の発展・浸透をはじめとしてテレワーク導入などによる働き方の多様化などがあります。多く企業が、社会情勢の変化や機能面の強化を受け、自社システムをクラウドへシフトしています。
急速な働き方の多様化
現代、日本の企業は「働き方改革」の施行や新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、リモートワーク、在宅勤務などの多様な労働環境への対応が迫られています。
このような情勢を受け、国内では企業のクラウドサービス利用率が増加傾向にあり、総務省の調査では、2020年時点で68.7%の企業がなんらかのクラウドサービスを利用しているとされています。
多様な働き方を実現するためには、自宅や外出先など、オンライン環境さえあればどこでもクラウド経由でサービスを利用し、業務を行える環境を整えることが重要です。
技術的な発展
単純なCPUの高速化などをはじめ、クラウドに関連する仮想化技術や分散化技術など、21世紀を過ぎて急激に発展した情報技術により、さまざまな機能を活用できるようになりました。
また、近年のスマートフォンの普及などに伴うネットワークの高速化と低価格化などの変化も、クラウドサービスの普及へとつながっています。
ストレージ予算を削減したい
従来、社内システムを利用するには、オンプレミスのサーバーを購入し、自社でシステム構築・管理する必要がありました。クラウドでは基本的に他社がサービス向けに管理するサーバーを利用するため、クラウドを用いるシステムには環境構築の初期費用がかかりません。
なお、クラウドサービスは、月々や年度ごとに利用状況に応じた料金を支払うのが一般的です。使用するストレージ容量の上限や、使えるソフトウェアの機能などによって料金が異なります。
事業の閑散期においては、ストレージ上限の引き下げや一部サービスの停止など、時期に応じて契約を見直すことで、よりコストの低下が見込めます。
クラウド化における課題とは
クラウド化には、注意が必要なポイントもあります。クラウド利用費が想定を超えてしまうケースやセキュリティ面での問題、オンプレミスと比べてカスタマイズ性が低いといった点で課題があります。以下、そのような課題をそれぞれ解説していきます。
クラウドコストが想定予算を超えることもある
クラウドサービスは、多くが従量課金制を取っているため、毎月使用しただけの金額を支払います。クラウドは、オンプレミスと比較してシステム導入時のコスト削減が可能ですが、一方で維持費用については高額になるケースもあります。
料金が高すぎると感じるときは、不要なサービスの契約を止める、またはより安価な他社サービスを検討するなどの対応が必要です。
事業規模の大きな会社や扱う情報量の多い企業などでは、初期投資を支払ってでもオンプレミスの自社システムを用意した方が、管理費を安く済ませることができるぶん、総合的にコストを抑えられる場合もあります。
セキュリティの確保ができるか
外部ネットワークの影響が少ないオンプレミス環境とは異なり、クラウドサービスの利用時は常にネット接続する必要があります。またストレージ利用の際には、自社の情報資産をサービス提供する他社に預け、保管を任せることになります。
セキュリティ面を含め、基本的にベンダーがクラウドサーバーの管理を行うため、セキュリティレベルやバックアップ機能などは、契約前に確認しておくと安心です。
クラウドを利用する企業は、従業員の情報リテラシー向上も重要です。社外ネットワークを通じて自社情報を扱える状態になるため、接続のための認証情報が割れて第三者がデータを取得できるようになったり、端末のウイルス感染による情報が漏洩したりするリスクがあります。
カスタマイズ性が低い
オンプレミス環境の場合、サーバー、ソフトウェアなど全てを業務に合わせて発注でき、また管理・維持を自社で行うため順次必要な機能を追加するなどのカスタムが可能です。
クラウドでは、ベンダーが整備したサービスをすぐに利用できる一方で、カスタマイズ性に限界があります。
クラウドの提供元によりさまざまなサービスがあるため、自社の業務で必要な要件を確認し、それに合ったものを選ぶとよいでしょう。利用しているうち、さらに未対応の機能が必要になった際には、他社サービスへ乗り換えるなどの対応が必要です。
クラウドコストを削減するには可視化が必要
クラウドコストの削減は、サービスの使用状況を可視化してストレージを最適化するなど、ポイントを押さえて行う必要があります。各クラウドサービスがもつ機能や、その利用料など全てを確認するのは大変ですが、ツールを利用することで簡単に可視化・一元管理ができます。
【可視化すべきポイント】
- 企業で把握していないサービス・機能を従業員が利用していないか。
- ストレージ容量は、業務内容に対して適切か。
- 繁忙期に増設したストレージをそのままにしていないか。
- 企業の成長に伴い、必要なストレージ容量は変わっていないか。
- サービスの利用状況はどの程度か。
以上のような例が挙げられます。一部の社員がたまに利用する程度のサービスに全社員分のライセンスで高額の費用を支払うのであれば、利用を打ち切って必要なときだけ契約するか、個別にソフトウェアを導入するなどの対応ができます。
クラウドコストを最適化するなら「Spot by NetApp」
クラウドのコスト最適化には、「Spot by NetApp」がおすすめです。
「Spot by NetApp」は、「Cloud Analyzer」「Eco」「Elastigroup」「Ocean」の4つのサービスで構成されています。
「Cloud Analyzer」を用いることで、クラウドの利用料を算出・可視化でき、また支出額や傾向に異常があれば通知する機能もあります。
「Eco」、および「Elastigroup」は、サーバーなどを調達方法などの変更により最適化し、利用料の削減につなげるためのシステムです。
「Ocean」は、コンテナ環境のコスト最適化に役立ちます。
これらのサービスをクラウドサービスとあわせて活用すれば、コスト面でより効率的な運用が可能になるでしょう。
まとめ
現在、情勢の変化や技術の進歩に合わせ、企業のクラウド化が急激に進んでいます。クラウドを活用することで、より多様な働き方が可能になり、業務効率化が可能となりました。
一方でクラウドサービスは費用が高額になるケースがあるなど、クラウド化に伴う課題もあります。コスト削減を目指すためには、利用状況の可視化による適切な管理が必要と言えます。
クラウドにかかる費用を最適化するには、「Spot by NetApp」がおすすめです。
NetAppは、30年にわたり業界トップレベルのセキュリティ要件を満たしたサービスを提供し続けている会社です。クラウド、ソフトウェア関連はもちろん、オンプレミスやハイブリッドクラウドの製品・サービスにおいても高いレベルでシステム構築を行っています。NetAppのサービスにより、最適なパフォーマンスと強固なセキュリティで、快適なオフィス環境をサポートできます。
- カテゴリ:
- クラウド
- キーワード:
- クラウドコスト