クラウドにデータを保存するメリットと注意点

 2018.09.27  ストレージチャンネル編集部

クラウドは今やビジネスにもプライベートにも欠かせない存在です。手元に物理環境を持たず、ブラウザを経由して様々なサービスを利用することで、企業や組織だけでなく、個人レベルでも多くの恩恵を受けています。

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しかし、クラウドの注意点やリスクについてはまだ浸透しきっていません。どんな物事もメリットとデメリットを理解することが最大限の効果を引き出します。そこで今回は、クラウドにデータを保存することのメリットと、その注意点について整理したいと思います。

クラウドのメリット

“クラウド(クラウドコンピューティング)”という言葉が誕生したのは2006年頃。それからクラウドを取り巻く環境や技術は目覚ましい発展を遂げてきました。今では、クラウドに企業の重要データや個人的なデータを保存することは当たり前です。ではまずはクラウドを利用することのメリットについて説明します。

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バックアップが要らない

データ保存を目的としたクラウドの場合、ベンダーの役割やユーザーが保存したデータを適切に管理し、かつデータの安全を確保することにあります。そのため多くのベンダーはサービスを利用しているユーザーデータのバックアップを取っており、障害発生や災害に備えたあらゆる対策を講じています。

なので、クラウドを利用すること自体がバックアップを取っていることになり、別途バックアップを構築する必要が無くなります。

運用の手間が省ける

クラウドはブラウザ経由で提供されるサービスです。とはいってもサービスを提供するためのシステム環境は必要であり、ベンダーはこれをブラウザの向こう側で運用しています。クラウドの大半はベンダーが独自に運用しているものなので、ユーザーが特別な運用業務を行うことはありません。

企業にとっては運用の手間が省けるので、IT人材が少ない会社や専任のメンバーがいない会社でも気軽にシステムを利用できます。

導入がスムーズ

企業が組織内のデータを保存・共有するためのファイルサーバーを構築する際は、ネットワークやサーバーといったインフラを整備し、ファイル共有のためのソフトウェアをインストールしたり、細かいパラメータ設定やメンテナンスを実行します。一方クラウドにはこうした導入の手間は一切ありません。

サービスを契約した段階から専用のファイルスペースが用意され、ユーザーを登録して利用するだけです。なので導入が非常にスムーズであり、従来導入にかかっていたコストや手間を大幅に削減できます。

どの端末からでもアクセス

ストレージに関するお役立ち資料

社内ネットワークに構築したファイル共有スペースの場合、同じネットワークに接続された端末からしかアクセスできません。これはビジネスにおける行動範囲を狭めている原因です。

ブラウザ経由で提供されるクラウドはサービスを利用するためにインターネット環境と、アカウントIDおよびパスワードが必要です。しかしそれさえあれば異なる端末からでも同じ環境にアクセスできるため、ビジネスの行動範囲が広がります。

ディスク容量やリソースが解放される

世界中のデジタルデータは年々増加しておりそれは企業でも個人でも同じです。特に企業ではコンプライアンスの観点から長期間データを保管しておかないといけないケースが多いので、1年間でデータ量が莫大に増えていきます。そうした状況で物理環境にてファイルサーバーやデータバックアップを運用していくことはかなりの負担です。ディスク容量は着実に消費されますし、リソースも使われていきます。

増え続けるデータはクラウドに移行することでディスク容量やリソースが解放され、その分を他のITシステムに回すことができるため全体としてのシステムパフォーマンス増加にもつながります。

複数ユーザーで簡単に共有できる

クラウドを利用して複数ユーザーでデータを共有することは非常に簡単です。企業の場合はユーザー分のライセンスを契約し、アカウントを登録するだけです。あとはユーザーが個人的なストレージを使用したり、ファイル共有スペースに共有したいデータを保存するだけです。

BCPになる

BCP(Business Continuity Planning)とは災害などで事業継続が困難に陥った状況下でも、ネットワークやITシステムを通じて事業継続が可能な状態を維持するための対策です。2011年に起こった東日本大震災をきっかけに、日本全土でBCPへの意識が一気に高まりました。その有効手段として多く選ばれているのがクラウドです。

クラウドを利用するとデータを手元に置かなくてもよいため、クラウドを利用すること自体がBCPになります。

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クラウドの注意点

次にクラウドの注意点について説明します。

オフライン環境下では使用できない

ブラウザ経由で利用するサービスということは、逆を言えばオフライン環境下では使用できないという注意点があります。インターネット環境に接続していればどの端末からでもどこかでも使用できますが、接続が切れてしまうと使用できなくなります。

そのため、ローカルファイルと連携してオフライン環境下でも使用できるサービスを選んだり、インターネット環境を継続して使用できるようにインフラを整備することが大切です。

カスタマイズがきかない

企業独自のインフラを整備するオンプレミスと違ってクラウドには自由がありません。社内に構築したファイル共有スペースならばニーズの変化に応じて機能をカスタマイズしたりできますが、クラウドは基本的に複数ユーザーで共有しているサービスですのでカスタマイズがきかないのです。

セキュリティリスクがある

ブラウザを経由してサービスが提供されている以上、インターネットを介したセキュリティリスクは消えません。ユーザーがどんなにセキュリティ対策を講じていても、サービス自体がサイバー攻撃にあえばセキュリティが侵害される可能性はあります。

データ損失のおそれがある

クラウドに保存しているデータが損失してしまうとは考えたくないケースですが、残念ながら実際にそうした事例はあります。クラウドの運用は良くも悪くもベンダーに依存しているのでベンダーの運用体制によってはデータ損失のリスクがあるのです。

これを避けるためには適切なベンダーを選択したり、企業独自にバックアップを取るといった対策が必要になります。

第三者による不正利用の可能性がある

クラウドはアカウントIDとパスワードがあれば同じ環境にアクセスできるというメリットがあります。しかしこれは第三者による不正利用の可能性があることも意味しています。アカウントIDとパスワードが外部に漏れればいとも簡単に不正利用が発生してしまうので、ユーザーは今まで以上にID・パスワード管理へ神経を向けなければいけません。

ハイブリッドクラウドで問題解決

以上のように、クラウドには様々なメリットがある反面注意点もたくさんあります。そのすべてを理解していないと、思わぬところで大きなトラブルが発生したり、クラウドの高い効果を引き出すことは難しいでしょう。

クラウド特有の問題を解決するための対策として取り組まれているのが“ハイブリッドクラウド”です。これはパブリッククラウドとプライベートクラウド、それとオンプレミスといった環境が複合している状態で、色々な環境のメリットを取り入れつつお互いの欠点を補うことができます。

クラウドにデータを保存する際は、ハイブリッドクラウドのメリットも合わせて検討し、現実的な構築をぜひご検討ください。

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