圧縮とは?
ストレージにおける圧縮技術も重複排除と同様に、増え続けるデータ量を少なくし、ストレージコストの圧迫を避けるためのものです。圧縮は、サーバーからデータを書き込む際に、小さなデータに分割してブロック単位で圧縮し、ストレージに保存するデータを小さくすることで、容量効率化を実現できる機能です。重複排除と合わせて使用することで、より高い効果が見込めます。
インライン圧縮とは?
圧縮は重複排除と同様に、実行するタイミングによって①インライン圧縮、②ポスト・プロセス圧縮があります。
①インライン圧縮
サーバーからデータをストレージへ転送する際に、リアルタイムに圧縮する方法です。データの圧縮に伴うハードウェアへの入出力回数が減少するため、ストレージ寿命を延ばすことも期待できます。
②ポスト・プロセス圧縮
データがストレージの保存された後に、別のプロセスとして圧縮を実行する方法です。定常的なストレージへの負荷が少ない反面、いったんすべてのデータをストレージに保存するためコストが高額になります。
それぞれのメリットとデメリットは、次のようになります。
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メリット |
デメリット |
インライン方式 |
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ポスト・プロセス方式 |
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ちなみにネットアップのデータ圧縮機能を用いれば異なるブロックデータをまとめて圧縮できます。小さなデータや圧縮されたデータを 一つのブロックにまとめるインラインデータコンパクショ ンにより約2倍の圧縮効率を実現します。
以下はNetAppの圧縮技術を使った際の大まかな圧縮効果を示しています。記載された情報はあくまで参考情報であり、実際の削減後のデータ容量割合がこの範囲に収まることを保証するものではありませんが参考になるのではないでしょうか。
TR-4476 < class="s1">「Deduplication, Compression and Compaction」 より抜粋
インライン重複排除と、インライン圧縮を同時に!
NetAppが提供するストレージソリューションは、データをストレージへ保存する際やバックアップする際に重複排除と圧縮を同時に実施することで、ストレージ容量を大幅に削減します。NetAppのストレージをご利用の際にはぜひこの機能をご活用ください。