コンバージドインフラ FlexPodが企業にもたらす効果とは? FlexPod Day 2017レポート

 2018.01.24  ストレージチャンネル編集部

FlexPod(フレックスポッド)は、Ciscoのサーバやネットワーク機器とNetAppのストレージを組み合わせたコンバージドインフラです。 組み合わされる製品は全て事前検証済みのため、お客様の用途や規模に応じて、最適なコンバージドインフラを簡単・迅速に提供することが可能です。

今回は2017年に行われたイベントの要約をお伝えします。

Cisco と NetApp による事前検証済み統合インフラソリューション「FlexPod」に関するエンドユーザー企業を対象としたセミナー「 FlexPod Day 2017 Tokyo 」が、7月12 日に都内で開催された。

テーマは「デジタル時代におけるエンタープライズ IT の革新に向けた 3+1 の提言」。クラウド時代の現在の企業 IT に求められる 3 つの要素に、セキュリティ対策を加えた 3 + 1 の点について、 FlexPod の優位性が論じられた。また、国内で 7 月 10 日に発表された新製品「 FlexPod SF 」も紹介された。

関連資料:FlexPodがわかる本 〜仮想化からクラウドプラットフォームへ〜

FlexPod の強みは Cisco と NetApp による検証

最初に基調講演として、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)の石田浩之氏(データセンター/バーチャライゼーション事業担当 部長)とネットアップ株式会社の中山泰宏氏(コーポレート営業本部 専務執行役員 本部長)が、「 3 + 1 」の要素と FlexPod の概要を語った。

まず石田氏が、いま IT に求められていることとして「ビジネスニーズを満たす高品質なサービスやアプリケーション」、「ビジネス需要を満たすクラウド戦略」、「ハイブリッドクラウドビッグデータへの対応」、「 CAPEX (設備支出)や OPEX (運用支出)の削減や効率のための簡素化と自動化」の 4 つを挙げた。

それを受けて中山氏がイベントのテーマである「 3 つの提言」として、「 IT 基盤の最新化」「クラウド関連技術との連携」「データアナリティクス活用」を掲げた。これに「セキュリティ対策」を加えて「 3 + 1 の提言」となる。

こうした背景に対して石田氏と中山氏は、 FlexPod の有効性を語った。 FlexPod は、主に Cisco のサーバー「 Cisco UCS 」とスイッチ「 Cisco Nexus 」、「 NetApp FAS/AFF 」などの NetApp のストレージから構成されている。

石田氏は FlexPod の価値として、「両社で何カ月もかけて検証済みで、デザインガイドも提供されている」ことを第一に挙げた。そのほか、「優れたパフォーマンス」「迅速性の向上」「実証された経済性(コスト効率)」なども主張している。

FlexPod の製品ラインアップに、新しく次世代データセンター向けとして「 FlexPod SF 」が加わったことも紹介された。ストレージとしてオールフラッシュストレージ製品の SolidFire を採用している。この「次世代データセンター」について石田氏は「クラウドと同様のスピードでアプリケーションを開発、導入、利用できる次世代型 Web スケールインフラ」のことだと説明した。

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Cisco と NetApp それぞれの FlexPod の特徴

基調講演を受けて、 3 + 1 の提言それぞれについて、セッションが開かれた。

「提言 1:IT 基盤の最新化」のセッションでは、 FlexPod や FlexPod SF について解説がなされた。

ストレージに関するお役立ち資料

まず、シスコの加藤久慶氏(データセンター/バーチャライゼーション事業 システムズエンジニア)が登場。加藤氏は、クラウド時代における IT インフラ共通基盤の 4 つの課題と、それぞれでの FlexPod の利点を説明した。 

1 つめは、クラウドのように柔軟にリソースを追加・削除できること。これについて FlexPod では、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのリソースをそれぞれ動的なプールとして、必要なリソースを追加・削除できることを説明した。 

2 つめは、ビジネスアプリケーションがきちんと動作することで、 Cisco と NetApp による検証「 Cisco Validated Design 」が紹介された。さまざまなアプリケーションを検証することにより構築のリスクを最小化し、インフラデザインと検証に平均 2000 時間かけているという。 

3 つめは、オートメーションで対応すること。これについては、 UCS Director による 60 分未満のリソース準備や、共通化、セルフポータル機能などが説明された。 

4 つめはベストプラクティスが存在しないハイブリッドクラウド。これについても、 Cisco Validated Design により、オンプレミスとクラウドの間を移すことなどを検証しているという。 

加藤氏はさらに、 FlexPod にも組み込まれている Cisco UCS サーバーについて、 7 月 11 日付けで発表されたばかりの M5 (第 5 世代)シリーズも紹介した。 CPU に、最新の Xeon スケーラブル・プロセッサを採用したという。 

続いてネットアップの長内ゆかり氏(ソリューションアーキテクト部 ソリューションアーキテクト)が、 FlexPod SF や SolidFire について解説した。 

FlexPod SF に搭載された SolidFire の特徴を示すキーワードとして、長内氏は「スケールアウト」、「パフォーマンスの保証」(ボリューム単位の QoS )、「 RAID レス」の 3 つを示した。 

長内氏はさらに、ハイブリッドクラウドを構成する際の FlexPod の利点についても言及。データがどこにあろうが管理するという NetApp の「データファブリック」によって、データがクラウドにあってもオンプレミスにあっても、同じように管理できるという。 

最後に、 FlexPod を運用管理するためのツールもフェーズごとに語られた。プリセールス向けの Landmark One 、デプロイメント向けの UCS Director 、ライフサイクル管理のための Config Advisor が紹介されている。

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FlexPod と MapR によるビッグデータ処理

「提言 3:データ活用基盤」のセッションでは、ビッグデータ分野とそこでの FlexPod の利用について説明された。ネットアップの大野靖夫氏(ソリューションアーキテクト部 ソリューションアーキテクト)と、 Hadoop 製品の MapR を手がけるマップアール・テクノロジーズ株式会社の三原茂氏(アライアンス&プロダクトマーケティング ディレクター)が語った。

三原氏は MapR について、 Hadoop の良いところを踏襲している一方で、問題点を解決したと説明した。 Hadoop では、初期から多く利用されているバッチ処理の形態に加え、最近では IoT など、よりリアルタイムな入力や処理もなされるようになっている。このバッチとリアルタイムの組み合わせごとに異なるソフトウェアが使われているものの、それではデータを別々に持つことになってしまう。それに対して、 MapR は 1 つで対応できると三原氏は説明した。

続いてネットアップの大野氏が、ビッグデータ分析向けに販売されている「 FlexPod Select 」を紹介した。大野氏は「 Hadoop はサーバーだけと思われがちだが、ストレージも重要」として、 NetApp のエンタープライズの運用に耐える耐障害性とスループットや、ストレージのパフォーマンスを一定で提案できる点などを強調した。

また、 MapR との組み合わせによって、シングルポイントになっていたネームノードが不要になること、すでにストレージに入っているデータをデータレイクにコピーせず直接 NFS でマウントする NFS Connector for Hadoop 機能、 NetApp SnapMirror によるクラウドとの連携などを紹介した。

さらに三原氏が、オペレーションログを FlexPod 上の MapR と機械学習( K-Means 法)で分類し、許可されていないオペレーションを検出する例をデモした。他社ソリューションでは 3 クラスタ 11 台となるところを、 FlexPod では 1 クラスタ 4 台で済むという。

マルウェアなどに向けたCisco製品のセキュリティ対策

「提言+ 1:セキュリティ対策」のセッションでは、マルウェアなどのセキュリティへの Cisco 製品による対策を、シスコの福留康修氏(アドバンスド スレット ソリューション セキュリティ アカウント マネージャー)が紹介した。

対策は 3 つ紹介された。 1 つめが Firepower アプライアンスだ。次世代ファイアウォールや IPS 、高度なマルウェア防御などの機能を持つ。 Firepower の特徴としては、 OS や利用アプリケーションの可視化と、自動チューニングが語られた。

2 つめは、エンドポイントセキュリティ製品の AMP (Advanced Malware Protection) for Endpoints だ。クラウド型とオンプレミス用の 2 種類があり、 NSS LAB の調査結果で 100% 検知の時間が一番速かったことが紹介された。

3 つめは、 NetFlow により通信フローを可視化して攻撃を検知する Stealthwatch 。大企業レベルのトラフィックをサポートし、圧縮技術によりログを長期間保管可能だという。今後、マルウェアの暗号化通信にも対応する予定であることも語られた。

出典:クラウド Watch 2017 年 8 月 1 日掲載記事「現在の企業ITに求められる 3 + 1 の要素とは――、FlexPod Day 2017 レポート」の内容を一部抜粋し掲載

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