グリーン購入法とは?これからのストレージ選びのポイント

 2019.02.20  ストレージチャンネル編集部

グリーン購入法」は、国の機関はグリーン購入に取り組むことが義務とされ、地方自治体には努力義務、民間企業や国民にも一般的義務があるとされています。ところで、このグリーン購入法とは何でしょうか?

あまり聞き慣れない法令ですが、これからのIT時代、グリーン購入法に従ったストレージ選びが一つのポイントになっていきます。本稿ではそんなグリーン購入法について解説し、これからのストレージ選びについても言及していきます。

グリーン購入法とは?

グリーン購入法は正式名称を「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」と言い、実は平成12年(2000年)から施行されている法令です。今になって話題になっている理由は、国の機関での取り組みが義務化されたという点でしょう。そのため政府機関と取引をしている事業者の多くは、グリーン購入法に適応する商品を提供しなければならないことになります。

グリーン購入法の目的は「循環型社会」の形成のために、「再生品等の供給面の取組」と「需要面からの取組が重要である」という観点から環境負荷の低減を実現する環境物品等の調達を推進するというものです。噛み砕いて言えば「環境に優しい商品を選びましょう!」という法令になります。

さらに環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、需要の転換を図り,最終的には「持続的発展が可能な社会の構築」を推進することを目的としています。

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ストレージとどんな関係があるの?

グリーン購入法について知っただけでは、ストレージと一体どんな関係があるのかと疑問に思う方が多いでしょう。この法令では1つ1つの商品に対して基準が設けられており、その基準を満たすことでグリーン購入法に適合した商品として販売することができます。

ストレージを含む「電子計算機」の項目ではかなり細かい基準が設けられているので、ここでストレージに関する基準をご紹介します。

磁気ディスク装置(ストレージ)の基準

品目及び判断の基準等

磁気ディスク

【判断の基準】

○エネルギー消費効率が表に示された区分ごとの算定式を用いて算出した基準エネルギー消費効率を上回らないこと。

【配慮事項】

①使用済製品の回収及び再使用又は再生利用のためのシステムがあり、再使用又は再生利用されない部分については適正処理されるシステムがあること。

ストレージに関するお役立ち資料

②分解が容易である等部品の再使用又は材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること。

③一度使用された製品からの再使用部品が可能な限り使用されていること、又は、プラスチック部品が使用される場合には、再生プラスチックが可能な限り使用されていること。

④製品の包装又は梱包は、可能な限り簡易であって、再生利用の容易さ及び廃棄時の負荷低減に配慮されていること。

備考)1 次のいずれかに該当するものは、本項の判断の基準の対象とする「磁気ディスク装置」に含まれないものとする。

①記憶容量が 1 ギガバイト以下のもの

②ディスクの直径が 40mm 以下のもの

③最大データ転送速度が 1 秒につき 270 ギガバイトを超えるもの

備考)2 「再生プラスチック」とは、使用された後に廃棄されたプラスチック製品の全部若しくは一部又は製品の製造工程の廃棄ルートから発生するプラスチック端材若しくは不良品を再生利用したものをいう(ただし、原料として同一工程内で再生利用されるものは除く)。

表 磁気ディスク装置に係る基準エネルギー消費効率の算定式

区分


基準エネルギー 消費効率の算定式

磁気ディスク 装置の種別

磁気ディスク装置の形状及び性能

回転数

用途

単体ディスク

ディスクサイズが 75mm 超であって ディスク枚数が 1 枚のもの

   

E=exp(2.98×ln(N)-30.8)

ディスクサイズが 75mm 超であって ディスク枚数が 2 枚又は 3 枚のもの

   

E=exp(2.98×ln(N)-31.2)

ディスクサイズが 75mm 超であって ディスク枚数が 4 枚以上のもの

   

E=exp(2.11×ln(N)-23.5)

ディスクサイズが 50mm 超 75mm 以 下であってディスク枚数が 1 枚のも の

5000 回毎 分以下

 

E=exp(2.98×ln(N)-29.8)

5000 回毎 分超 6000回毎分以下

 

E=exp(2.98×ln(N)-31.2)

6000 回毎 分超

 

E=exp(4.30×ln(N)-43.5)

ディスクサイズが 50mm 超 75mm 以 下であってディスク枚数が 2 枚又は 3 枚のもの

5000 回毎 分以下

 

E=exp(2.98×ln(N)-31.5)

5000 回毎 分超 6000回毎分以下

 

E=exp(2.98×ln(N)-32.2)

6000 回毎 分超

 

E=exp(4.58×ln(N)-46.8)

ディスクサイズが 50mm 超 75mm 以 下であってディスク枚数が 4 枚以上 のもの

   

E=exp(2.98×ln(N)-31.9)

ディスクサイズが 40mm 超 50mm 以 下であってディスク枚数が 1 枚のも の

   

E=exp(2.98×ln(N)-30.2)

ディスクサイズが 40mm 超 50mm 以 下であってディスク枚数が 2 枚以上 のもの

   

E=exp(2.98×ln(N)-30.9)

サブシステム

   
メインフ
レームサ
ーバ用の
もの

E=exp(1.85×ln(N)-18.8)

   
メインフ
レームサ
ーバ用以
外のもの

E=exp(1.56×ln(N)-17.7)

備考)1 「メインフレームサーバ」とは、専用 CISC(ビット数の異なる複数の命令を実行できるように設計された CPU のうち、電子計算機毎に専用に設計されたものをいう。)が搭載されたサーバ型電子計算機(ネットワークを介してサービス等を提供するために設計された電子計算機をいう。)をいう。

備考)2 E 及び N は次の数値を表すものとする。

E:基準エネルギー消費効率

N:回転数(単位:回毎分)

備考)3 ln は底を e とする対数を表す。

備考)4 エネルギー消費効率の算定法については、エネルギーの使用の合理化等に関する法律に基づく経済産業省告示第 75 号(平成 22 年 3 月 31 日)の「3エネルギー消費効率の測定方法」による。

目標の立て方

当該年度の磁気ディスク装置の調達(リース・レンタル契約を含む。)総量(台数)に占める基準を満たす物品の数量(台数)の割合とする。

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これからのストレージ選び

システムに必要なストレージを調達する際に、性能や価格、品質、そして実績に着目してストレージ選びをする場合がほとんどでしょう。現時点で、環境負荷の低減を考慮したストレージ選びに取り組んでいる企業は少ないかと思います。しかしながら、これからの時代はそうしたストレージ選びも一つの考慮事項として重要になっていきます。

大きな理由としては「CSRやコンプライアンス」を強く意識する時代になったことです。CSRとは、企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダーからの要求に対して適切な意思決定をする責任を指します。また、コンプライアンスとは一般的に「法令を遵守すること」を意味します。そのため、環境負荷の低い製品を選ぶことが、企業にとって重要になります。

どの商品がグリーン購入法に適合しているか?については、ストレージ提供事業者のホームページを確認しましょう。

例えばNetApp FASシリーズおよびNetApp Eシリーズは、国などによる環境物品などの調達の推進などに関する「グリーン購入法」に基づく調達の基本方針(判断基準)に対応しています。

また、それ以外でもネットアップでは、環境に関する様々な取り組みを行なっています。ネットアップのアプローチは、大容量ハードディスクを搭載した少数のシステムにデータを統合することで消費電力を削減するだけにとどまらず、FlexVol®、FlexClone®、Snapshot™、重複排除といった独自のテクノロジを適用することでストレージ利用率を大幅に向上させます。

さらにネットアップのグリーンITへの取り組みは単に電力消費の問題だけではありません。ネットアップではグリーンITを、Supplier Responsibility Programと環境に関する認定に沿って設計、製造、使用、廃棄されるソリューションを提供することだと捉えており、99%を超えるリサイクル率でシステムを再利用し、古い機器の廃棄を数百トンも削減しています。

NetAppの環境対策への取り組みは以下をご確認ください。

https://www.netapp.com/jp/company/about-netapp/sustainability/index.aspx

グリーン購入法適合商品を選ぶことは環境改善に貢献し、CSRの推進やコンプライアンスを維持するだけでなく、省エネルギー設計によってTCOコストを削減することにも繋がるので、これからのストレージ選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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