ハイパーコンバージドインフラと仮想化の違いをご存知ですか?

 2018.08.29  ストレージチャンネル編集部

みなさんもご存じの通り、最近注目を浴びているのが「ハイパーコンバージドインフラ」です。そして近い概念として普及しているのが、従来から企業のシステムインフラを支えてきた「仮想化」ではないでしょうか。皆さんは、この2つの意味の違いをご存じでしょうか?どちらもこれからのインフラ技術において重要な役割を担う存在です。

今回は、ハイパーコンバージドインフラと仮想化の違いをご紹介したいと思います。

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基盤インフラの基本、仮想化とは何か?

まず仮想化から説明したいと思います。一口に「仮想化」といっても多彩なバリエーションがあります。まず一般的なのがvmwareなどに代表されるサーバの仮想化です。通常サーバというのは物理的に基盤システムとして存在するもので、一つのサーバ上では一つのOSしか稼働できず、またその単位でアプリケーションなどで利用されます。そうして稼働しているサーバは、そのほとんどの性能を使いきれていません。一説には、ほとんどの企業においてサーバリソース全体の20%も活用できていないと言われています。

こうしたサーバリソースの無駄を有効活用するための技術がサーバ仮想化です。これはハードウェア上にハイパーバイザと呼ばれる仮想化ソフトウェアをインストールし、その上に仮想マシンを構成します。仮想マシンの単位でOSをインストールして、それぞれの仮想マシンを特定のアプリケーション用に構成します。物理的なハードウェアはハイパーバイザの機能を介して仮想マシン間で共有するため、使用効率が向上します。

このように、仮想化とは一つの物理リソースを論理的に複数に分割したり、複数の物理リソースを論理的に一つに統合するための技術です。サーバ仮想化以外にも以下のような技術があります。

  • ストレージ仮想化:複数のストレージを一つに統合し、容量使用の無駄をなくす。
  • デスクトップ仮想化(vdi):クライアント端末に必要な環境のすべてをサーバで稼働させ、操作画面のみを転送する。
  • アプリケーション仮想化:個別のアプリケーションをOSから切り離し、インストールせずに利用する。
  • ネットワーク仮想化:物理的な構成と別に、論理的にセグメントなどを構成する。

仮想化技術は様々な領域で採用され、効率的かつ安全にシステムを利用するためのインフラ技術として浸透しています。

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ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とは?

つぎにハイパーコンバージドインフラストラクチャ(ハイパーコンバージドインフラ、HCI)について説明します。ハイパーコンバージドインフラを簡潔に表現すると「サーバー、ストレージ、ネットワークおよびソフトウェアを一つの筐体にまとめたシステムインフラ、アプライアンス」と言えます。具体的には、その前身となるコンバージドインフラから説明します。

コンバージドインフラは「垂直型インフラ」や「統合インフラ」とも呼ばれます。従来、仮想化の中で標準的になったサーバ仮想化環境を実現するためには、サーバ、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアといったそれぞれのインフラを個別に用意する必要がありました。

しかし、メリットも多い反面、そうして整えた仮想化インフラには構成要素が多く、設計が難しかったり、管理画面が分散したり運用負担が大きくなり過ぎたりと様々な問題がありました。そこで登場したのがコンバージドインフラで、これら仮想化環境に必要なシステムインフラのほとんどを一つに統合しました。

これによって管理画面が一つにまとまり、運用負担が軽減し、なおかつ製品は動作検証済みで出荷されるため、導入前の動作検証などの手間まで省くことができます。こうしたメリットを受けて、コンバージドインフラは急激に普及しました。

このコンバージドインフラに、さらなるシステムインフラを集約したのがハイパーコンバージドインフラです。

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ハイパーコンバージドインフラ最大の特徴は、外部共有のストレージ装置は必要とせず、SDS(ソフトウェア・デファインド・ストレージ)技術によって、内蔵サーバのストレージを全サーバからアクセスできるようになっていることです。従ってコンバージドストレージよりも圧倒的にコンパクトの筐体の中に、さらに高性能なシステムインフラが整えられているのです。

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ハイパーコンバージドインフラと仮想化の違い

それぞれの概要を説明したところで、本題である違いについて説明します。既にお気づきの方もいるかもしれません。ハイパーコンバージドインフラと仮想化には、「技術とそれを実現するためのしくみ」という違いがあります。

仮想化とはシステムインフラにある無駄をなくすための技術です。これを効率的に実現するためのしくみが、ハイパーコンバージドインフラということになります。ハイパーコンバージドインフラには仮想化を実現するためのインフラに加えて、ハイパーバイザなど仮想化を実行するためのソフトウェアが内蔵されています。

従って、ハイパーコンバージドインフラだけで、仮想化を実現するための技術が詰まっているのです。

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ハイパーコンバージドインフラのメリット

ハイパーコンバージドインフラで仮想化を実行すると、どんなメリットがあるのかをご紹介します。

小さく始められる

仮想化環境を実行するためには、サーバやストレージ、ハイパーバイザなどのソフトウェアと多くのIT投資が必要です。そのため、システムインフラを整えるだけでも莫大なコストがかかってしまいます。なおかつ動作検証なども必要なので、仮想化環境を本稼働するまでに多くの時間がかかるかもしれません。

一方、ハイパーコンバージドインフラで実行する仮想化環境は、小さく始められる上に構築も迅速です。ハイパーコンバージドインフラは筐体が非常にコンパクトな上に、最小構成で購入すればコストも抑えられます。

拡張性にも優れているので、仮想化環境の成長に合わせて徐々にリソースを追加していけます。

スケールアウトが容易

ハイパーコンバージドインフラにはストレージ機能が搭載されているので、サーバを追加するだけで簡単にリソースを拡張できます。従来のシステムインフラではこうしたスケールアウトが難しく、リソースが足りなくなるとサーバを買い替えるか、追加してもアプリケーションの設定などを変更する必要があるのが一般的でした。

しかし、そうした環境ではインフラ構成は複雑化し、なおかつコストが肥大化していきます。ハイパーコンバージドインフラなら低コストに素早くリソースを拡張できるのです。

運用負担が軽減する

ハイパーコンバージドインフラでは各インフラの管理を一つの画面に集約できます。従来のシステムインフラでは管理画面がそれぞれに分散していたため、管理負担が大きくなってしまうという問題がありました。そうした問題を排除し、運用負担を軽減するのがコンバージドインフラのメリットでもあります。

導入期間の短縮

ハイパーコンバージドインフラはサーバ、ストレージ、ネットワークおよびソフトウェアを一つに集約しているので、導入が短期間で済むというメリットがあります。通常、これらのシステムインフラをすべて揃えるには、長期間が必要なため、ハイパーコンバージドインフラなら導入コストを削減できるというメリットもあるでしょう。

以上のように、ハイパーコンバージドインフラには従来のシステムインフラにはない様々なメリットがあります。仮想化環境を実行する際は、ハイパーコンバージドインフラを活用することで、これらのメリットを享受しつつ最適な仮想化環境構築ができます。

ハイパーコンバージドインフラを検討しよう

ハイパーコンバージドインフラと仮想化には、技術としくみという根本的な違いがありました。皆さんの会社でも仮想化環境を活用されているでしょうか?あるいは、これから活用されるかもしれません。いずれの企業にとっても、仮想化環境を実行する上で、ハイパーコンバージドインフラは様々なメリットをもたらしてくれます。とくにNetApp HCIは従来のハイパーコンバージドインフラでは難しかったストレージだけのスケールアウトなど、より柔軟な構成と活用を可能にします。ぜひそのメリットをご確認ください。

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