NetApp HCI 第3回 NDEによるNetApp HCI環境のデプロイ

 2018.10.02  SB C&S

皆さん、こんにちは

SB C&S、技術担当の小川です。

第1回、第2回でNetApp Deployment Engine(NDE)でNetApp HCI環境をデプロイするために必要な事前準備についてお話させていただきました。

今回はいよいよNDEを用いたNetApp HCI環境のデプロイについてお話しさせていただきます。

なお、今回も執筆時点での最新バージョンであるNDE 1.3.1を対象としています。

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NDEで実施される項目

NDEはNetApp HCIにおける仮想環境自動デプロイツールです。このNDEを使うと仮想環境が簡単にデプロイされる訳ですが、そもそもNDEでは何が行われるかをまとめると以下のような内容が行われます。

【NDEによる実施項目(vCenter Server In-a-box型)】

  • ストレージノードの本番用IPアドレスの設定
  • ストレージクラスタの設定
  • コンピューティングノードへのESXiのインストール
  • ESXiの仮想スイッチの設定とIPアドレスの設定
  • ESXiとストレージクラスタのiSCSIの設定とデータストアの作成
  • vCenter Serverのデプロイ
  • vCneter ServerでのvSphereクラスタの作成とESXiの登録
  • vSphere HAとDRSの設定
  • Management Nodeのデプロイ
  • vSphere Web Clientプラグインの登録
  • VDSの設定(選択した場合)
  • ONTAP Selectのデプロイ(選択した場合)

これだけの内容を手動で構築しようと思うとかなりの工数が必要になります。更にノード数が増えれば増えるほど工数もどんどん増え、その分コストが上がることになります。

NDEを使うことで上記実施項目を自動で行い、仮想環境が簡単に構築されるだけでなく、構築の工数が非常に少なくなります。

NDEによるデプロイの実施

NDEでデプロイを実施するにはWebブラウザからストレージノードの仮IPアドレスにアクセスします。「Get Started」をクリックし次に進みます。

図1-5

『Prerequisites(前提条件)』に関するページが表示されますので以下の必須項目をチェックし次に進みます。

  • 事前に『NetApp HCI Deployment Guide』を読んだのか
  • コンピューティングノードとストレージノードを結線し電源をONにしたか
  • 『End User Agreements』を受け入れるか

Active IQへのクラスタヘルス情報やパフォーマンス情報の送信に関しては任意項目になっています。

図2-4

次に『End User License』の同意を求められます。End User LicenseはNetAppとVMwareの2つの同意を求められますので、双方にチェックをいれ次に進みます。

図3-4

続いて『Data Fabric』の画面が表示されます。ここではONTAP Selectによりファイルサービスのデプロイを行います。ONTAP Selectをデプロイするためにはライセンスファイルの登録が必須となるため事前に用意する必要があります。

図4-2

また、登録するONTAP SelectのライセンスがNetApp HCI用ではなく、通常のONTAP Select用を登録しようとした場合、画面にエラーメッセージが表示されます。そのため、必ずNetApp HCI用のONTAP Selectライセンスファイルを事前に準備して下さい。

図5-2

『vCenter Configuration』の画面ではvCenter ServerをNetApp HCIの環境の中に配置する (In-a-Box型)かvCenter ServerをNetApp HCIとは異なる環境に配置する (Out-of-Box型)の選択や、vCenter Serverのバージョン(6.0 Update 3aもしくは6.5 Update 2)を選択します。

ストレージに関するお役立ち資料

また、vCenterの登録方法をFQDNかIPアドレスのどちらかを選択します。FQDNで登録する場合はNetApp HCIのFQDNを名前解決できるDNSサーバの登録が必須になります。

図6-1

※NDE1.3.1でデプロイされるvCenter Server 6.5は「Update 2」です。設定画面上では「Update 1」と表記されていますが、実際にはUpdate 2がデプロイされます。

『Credentials』の画面ではユーザ名とパスワードを設定します。ここで設定するユーザ名はvCenter ServerのWeb Clientへのログインやストレージクラスタの管理画面のログインに使用されます。

図7-1

『Network Settings』の画面では「NetApp HCI 第2回 NDEの事前準備その2:ノードの事前設定」で紹介したIPアドレスを入力します。

●「Infrastructure Services」でDNS ServerとNTP Serverの入力項目がはじめに表示されています。DNS Serverのアドレスは事前に入力しているとそのIPアドレスが入力済みになっています。NTPは「us.pool.ntp.org」が初期値として入力されていますので任意のNTPサーバのアドレスに変更して下さい。DNS ServerとNTP Serverのセカンダリの設定はともにオプションとなっています。

●「vSwitch Networking」で標準仮想スイッチ(VSS)と分散仮想スイッチ(VDS)を選択します。分散仮想スイッチ(VDS)を選択する際は「NetApp HCI 第1回 事前準備:ネットワーク編」に掲載されている注意事項をご確認下さい。また分散仮想スイッチ(VDS)を使用する場合vSphereのライセンスとして「vSphere Enterprise Plus」ライセンスが必要となるため注意して下さい。

●「vCenter Networking」ではIn-a-box構成の場合、前述の項目で設定しているため、設定項目が入力済みになっています

図8

●「Management Node(mNode)」のIPアドレスとホスト名を入力します。IPアドレスだけでなくサブネットの情報を「192.168.x.0/24」のような形式で入力します。合わせてデフォルトゲートウェイのIPアドレスも入力します

●前述の「Data Fabric」でファイルサーバ(ONTAP Select)の使用にチェックを入れている場合は「File Service Networking」でONTAP SelectのクラスタIPアドレスとノードIPアドレスを入力します。サブネットとデフォルトゲートウェイ情報もmNodeと同様の形式で入力します。

●「Compute Node Networking」でコンピューティングノードの様々なネットワーク設定を入力します。

管理ネットワークはサブネットとデフォルトゲートウェイを入力します。

vMotionネットワークではサブネットを入力します。vMotionネットワークのデフォルトゲートウェイはオプションになります。vMotionネットワークでは必ずVLAN IDの入力を忘れずに行って下さい。VLAN IDの入力を忘れるとNDEが途中で失敗します。

iSCSIネットワークは必ずAとBのサブネットを入力して下さい。iSCSIのデフォルトゲートウェイはオプションになります。

各コンピューティングノードのホスト名、管理IPアドレス、vMotion IPアドレス、iSCSI IPアドレスを入力します。

NDEの画面上に表示されるコンピューティングノードの順番はあくまでシリアル番号の昇順に並べられているため、必ずしもシャーシに差し込んだ順になっていないので入力の際は注意が必要です。

図9

●「Storage Node Networking」ではストレージノードの様々なネットワーク設定を入力します。

Storage Cluster Nameにストレージクラスタ名として使用する任意の名前を入力します。ストレージクラスタはノード毎にアクセスするのではなく管理用のバーチャルIP(MVIP)介して管理します。そのためMVIP用に1つのIPアドレスを入力します。マネジメントネットワークのサブネットとデフォルトゲートウェイのIPアドレスはコンピューティングノードと同様に入力します。

iSCSIネットワークではコンピューティングノードとストレージクラスタ間でiSCSIセッションを確立するために使用するStorage Virtual IP(SVIP)が1つ入力の必要があります。iSCSIネットワークのデフォルトゲートウェイの入力はオプションになります。

また、各ストレージノードのホスト名、マネジメントIPアドレス、iSCSI IPアドレスを入力する際、コンピューティングノードと同様にNDEの画面上に表示されるストレージノードの順番はあくまでシリアル番号の昇順に並べられているため、必ずしもシャーシに差し込んだ順になっていないので入力の際は注意が必要です

図10

設定に問題がなければ次に進みます。

『Review』画面を確認し入力項目に問題がないことを確認しデプロイを開始します。

図11

デプロイの途中で仮IPアドレスから本番用のIPアドレスに切り替わるため、ブラウザの接続先も切り替わります。

図12

設定項目に問題がなければデプロイが進み、最後に『Your Setup is complete』の画面が表示されます。

図13

以上でNDEを使用したNetApp HCIのデプロイは完了となります。

次回はNetApp HCIのデプロイ後のVMware vSphere環境についてお話させていただきます。

【関連情報】こちらもご覧ください

「刮目(かつもく)せよ! 「NetApp HCI」3大奥義!」(TechTarget)


【著者情報】

ogawa

小川 正一(おがわ しょういち)

ストレージやHCI製品の製品担当、プリセールスエンジニア、ソリューションエンジニアなどなどさまざまな一面を持つ。ディストリビュータという立場からさまざまな販社様に個別製品紹介やオープンセミナー、Web記事などで広くNetApp製品を紹介しているマルチなエンジニア。


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