皆さん、こんにちは

SB C&S、技術担当の小川です。

今回私は10/22~24にラスベガスで開催されたNetApp Insight 2018の視察に行ってまいりました。NetApp InsightではNetAppの最新情報だけでなく、製品のより深い技術情報、パートナー企業のブース展示などなど様々なNetApp関連情報が集まっております。そこで体験した様々な情報を皆様に共有させて頂きます。

なお、本ブログに掲載している写真は私が現地で撮影したため、暗かったり見にくかったりしていますが、ここは一つご愛嬌と思いお付き合い下さい。

NetApp Insight 2018開催概要

NetApp Insightとはアメリカとヨーロッパで年に各1回開催されるNetAppのカンファレンスイベントです。今回はラスベガスのMandalay Bay Hotel & Convention Centerで開催されたイベントに参加しました。もともとNetApp Insightの成り立ちはワールドワイドのNetApp社の技術者が受講する最新情報を習得するためのプライベートイベントでしたが、現在ではパートナーやエンドユーザでも参加できるイベントになっております。

NetApp Insight 2018

今回3日間行われるNetApp Insightでは以下のような様々なイベントが用意されていました。

  • ジェネラルセッション:NetAppの有識者が最新情報などを紹介
  • ブレイクアウトセッション:NetAppの各製品をより詳しく知るためのセッション
  • ハンズオンラボ:特設会場からNetAppのリモートラボ環境に接続し製品を体験
  • NetApp認定試験:通常有料の認定試験が参加者は無料で受験可能
  • Insight Central:NetAppおよびパートナー企業による各種製品・ソリューションの展示

ここからは私が参加した各イベントの一部を紹介させていただきます。

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ジェネラルセッション

ジェネラルセッションでは様々な発表がありました。3日間開催されたNetApp Insightで2日目と3日目の午前にジェネラルセッションが設けられていました。今回のジェネラルセッションは個々の製品アップデートというよりも”Data Driven”と”Cloud”をより強調したメッセージ性の強いジェネラルセションと感じました。

10/23 General Session Day2

NetApp Insightの2日目に開催されたジェネラルセッションではNetAppのCEOであるGeorge Kurian氏を始め映画でお馴染みのDream Works社からKate Swanborg氏など様々な分野の方々が登壇されました。

NetApp Insightゼネラルセッション

まず、はじめにNetAppのCEOであるGeorge Kurian氏が登壇されました。

今回のNetApp Insightは "Data Driven" がテーマになっていました。直訳すると「データ駆動型」となりますが、要するに 「データの価値を最大化して活用していくビジネスモデル」 を示していると感じます。現在のマーケットリーダのトップ10のうち”Data Driven”の考え方の企業が2006年では1社だったのが2017年では6社と増えていることを紹介していました。

データ・ドリブン

“Data Driven”を進めるにあたり4つの重要な要素を説明していました。

1つ目が“Digital Transformation Requires IT Transformation”

パブリッククラウドを活用することでデジタルイノベーションを起きることを説明していました。

2つ目が“Speed is the New Scale”

ビジネスをいかに早く展開することが重要であることをモバイルゲームである「フォートナイト」の1億ユーザへの展開を例に説明していました。

3つ目が“Hybrid ,Multi-Cloud is the De Facto IT Architecture”

Kubernetesを用いたコンテナインテグレーションを、ハイブリッド/マルチクラウドへの階層型を意識し、シンプルに展開することの重要性を説明していました。

4つ目が”Build a Data Strategy: Move from Data Centers to Data Fabrics”

データを場所、種類、ソフトウェアを縛ることなく活用することの重要性を説明していました。

データ戦略

“Data Driven”を意識する企業としてDream WorksのKate Swanborg氏が登壇されました。Dream Worksは動画コンテンツの膨大なファイルをパブリッククラウドと連携するData Fabricを採用することでどこからでもアクセスできる事例として紹介されました。

DreamWorks

NetAppのSenior Vice President & General Manager NetApp Cloud Data Services Business UnitのAnthony Lye氏からはオーケストレーションツールである“NetApp Cloud Central”が紹介されました。このCloud Centralを用いる事によりパブリッククラウドもプライベートクラウドも1つの画面で統合的に操作が可能となります。

このCloud Centralを用いたデモとしてコールドデータをパブリッククラウドに移動する“Fabric Pool”のデモや“Cloud Volume”の展開のデモ、“NetApp Kubernetes Service(NKS)”によるKubernetes Clustersの展開のデモなどが紹介されました。

Cloud Central

クラウド連携

クラウド連携デモ

NetApp Cloud Volumes

NetApp Cloud Volumes

 

また監視、解析のツールとしてOnCommand Insightのクラウド版である“Cloud Insight”の画面紹介も行っていました。

Cloud Insight管理画面

10/24 General Session Day3

NetApp Insightの最終日に開催されたGeneral SessionはNetAppの3つのビジエスユニットである“Cloud Data Services Business Unit”、“Cloud Infrastructure Business Unit”、“Storage Systems and Software Business Unit”のそれぞれのメンバーからの発表がメインとなるセッションでした。

ストレージに関するお役立ち資料

ゼネラルセッション

1つ目のビジネスユニットである”Cloud Data Services Business Unit”からは前日に引き続きAnthony Lye氏が登壇されました。Cloud Data Services Business UnitはNetApp製品におけるクラウド関連ソフトウェアを取り仕切る部門となります。

まずはゲストスピーカーとしてMicrosoftのTad Brockwey氏とAzure上にNetAppのNFSサービスを展開する”Azure NetApp Files”を紹介しました。

Netppとマイクロソフト

NetApp&Microsoft

Azure NetApp FilesをSAP HANAで使用した場合に10万IOPSが出ることや、他社のクラウドサービスに比べ高速であることなどパフォーマンス面でも利用価値があることをアピールしています。

Azure NetApp Files

パフォーマンス

またNetAppの新たな認定資格としてMicrosoft Azure関連の資格をリリースし、クラウドへNetAppの機能を単純に展開するだけでなく、クラウドエンジニアの育成にも力を入れることでより”Data Driven”を加速させようとする姿勢が感じられます。

MSとNetApp

次に“NetApp Kubernetes Service(NKS)”を紹介しました。

NKSにはマイクロサービスをセキュアにマネジメントするOSSのIstioやKubernetesにNetAppのボリュームをマウントさせるTridentも含まれます。

コンテナの展開先としてパブリッククラウドであるAWS、Azure、Google CloudだけでなくプライベートクラウドのNetApp HCIにも対応します。

コンテナの展開は“NetApp Cloud Central”から実行します。

NetApp Cloud Central

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次にOnCommand Insightのクラウドサービス版である“Cloud Insight”が紹介されました。

Cloud Insightはパブリッククラウド、プライベートクラウドの管理、監視、解析ツールとなっております。Cloud InsightではNetApp製品だけでなくNutanixやPureStorageなど他社の製品も管理対象とすることができます。

Cloud Insight

Cloud Insight パートナー

Cloud Insightデモ

地味なところではありますが個人的に重要だと感じるのがトポロジ図だと思います。「とある仮想マシンがどのホストにいて、そのホストが何で構成されているのか」というのが一目で確認できるCloud Insightは、より管理しやすいのではと感じます。

ni-23

Cloud Insightではパブリッククラウドにかかる費用が$/月で表示されます。日本での対応の際にはぜひ円換算で表示されると嬉しいですね。

ni-24

2つ目のビジネスユニットである“Cloud Infrastructure Business Unit”からはBread Anderson氏が登壇されました。Cloud Infrastructure Business UnitはNetApp HCIやSolidFireを取り仕切る部門となります。

Brad Anderson氏がまず掲げたのはNetApp HCIは “Hybrid Cloud Infrastructure” だということです。これまでの単純なITインフラではなく “Data Driven”を意識したクラウドインフラの一部と表現していると感じます。

NetApp HCI

NetApp HCIの導入事例をゲストスピーカーとしてオーストラリアの会社であるConsultel cloud社のBenjamin Molloy氏とRachel Hedges氏を招いて紹介していました。Consultel cloud社では銀行をはじめ様々な企業にNetApp HCIを提案しています。NetApp HCIはWindows ServerやCitrix VDIなど様々な環境のデプロイが他社製品に比べ68%早かったことを紹介していました。

NetApp HCIを用いることで50%のコストカットやアプリケーションのパフォーマンス保証ができることを強調していました。

NetApp HCIのストレージノードの高いパフォーマンスやQoSの機能をわかりやすく紹介した事例でした。

NetApp HCI事例

NetApp HCI効果

NetApp HCIメリット

次にNetAppのAdam Center氏が登壇し、NKSを利用しパブリッククラウドへのコンテナ展開と変わらない操作でNetApp HCIにコンテナを展開するデモを紹介していました。

データファブリック

データファブリックデモ

データファブリック連携

データファブリック管理

3つ目のビジネスユニットである“Storage System and Software Business Unit”からはJoel Reich氏とKim Weller氏が登壇されました。“Storage System and Software Business Unit”主にONTAP 9.5の新機能に関して紹介しており、まずはEdgeデバイスにおけるONTAP Selectを紹介していました。Mobile Data Centerと称し背中に背負えるぐらいのEdgeデバイスにONTAP Selectが搭載できることをアピールしていました。

NetApp ONTAP

Mobile Data Center

次にFabric PoolのデモでIBM Cloudを用いたティアリングのデモを紹介していました。

Fabric Pool

ONTAP 9.5ではFlexCacheが復活しました。FlexCacheとはDataONTAPの7-Modeに実装されていた機能で中央拠点にあるFAS内のデータをリモート拠点のFASにキャッシュすることにより常にWANを介したアクセスをすることなく高速にファイルアクセスを可能にする機能です。7-modeの時代はFASの実機をリモート拠点に置くことからコストが増えることが懸念されていましたが、現在はONTAP Selectがあるのでコストを抑えた導入ができると考えられます。

ONTAP 9.5

ONTAP9.5では同期SnapMirrorも復活しました。これによりSLAに合わせたデータプロテクションの幅が広がりました。

ONTAPデモ

また今回データプロテクションの新しいサービスである“NetApp Data Availability Service”が発表されました。これはONTAPが管理するデータをAmazon S3に直接コピー・バックアップできるようにする機能です。これはEOAとなったAltaVaultを代替していくことになる製品と考えられます。

NetApp Data Availability Service

以上のように2日間のジェネラルセッションにもかかわらず非常に多くの情報が公開されました。ジェネラルセッションの一部の情報はブレイクアウトセッションで詳細が紹介されています。ブレイクアウトセッションの情報はConfidential情報のためこちらでは紹介できませんが、気になる情報がありましたらお声がけいただれればと思います。

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NetApp Insight その他の情報

ハンズオンラボ

NetApp Insightではハンズオンラボも用意されており事前予約で埋まるほど人気のコンテンツです。今回は20個のラボと一見少ないように見えますが1つ1つの内容が濃く、私が受講したDocker、kubernetes関連のハンズオンも目安の1時間では到底終わらないボリュームでした。

NetAppハンズオン

NetAppハンズオン会場イメージ

Insight Central

Insight Centralでは40以上の企業が出展していました。

NetApp展示会

Insight CentralではNetAppのグッズを販売するGEAR STOREも併設されています。

NetApp展示会の様子

NetApp Insight 2018 まとめ

これまでのNetApp Insightでもクラウドを意識した“Data Fabric”を強くアピールしていましたが、それを実現する各コンポーネントはあるものの実際に操作する際は各コンポーネントから操作するイメージであったため、統合された環境であるというイメージが湧かなかった方も多かったのではないかと思います。

それが今回“NetApp Cloud Central”が発表されたことによりシンプルに管理することが可能になり、真の“Data Fabric”の実現に近づいたと感じました。また単純に統合管理するだけでなく、それを取り巻くコンポーネントやサービスの強化にも力を入れることでユーザのニーズに合わせデータ活用を実現し“Data Driven”のビジネスを加速させようとしていると感じました。

今後インフラを導入する際は「このデータはどのようなデータなのか」「このデータはどのように活用するべきか」「このデータを活用するにはどのようなインフラにすべきか」を考えることでこれまでのような単一な目的のインフラ導入からあらゆるものからビジネスを創出するインフラ導入に変わっていくのではないかと感じます。

次回のNetApp Insight

次回のNetApp Insightもラスベガスのマンダレイベイで実施されます。

来年は今年よりも1週間遅く2019年10月28日〜30日となります。

皆様もこの雰囲気を味わうために一度ご参加されてみてはいかがでしょうか。

NetApp Insight 2019

【関連情報】こちらもご覧ください

「刮目(かつもく)せよ! 「NetApp HCI」3大奥義!」(TechTarget)


【著者情報】

ogawa

小川 正一(おがわ しょういち)

ストレージやHCI製品の製品担当、プリセールスエンジニア、ソリューションエンジニアなどなどさまざまな一面を持つ。ディストリビュータという立場からさまざまな販社様に個別製品紹介やオープンセミナー、Web記事などで広くNetApp製品を紹介しているマルチなエンジニア。


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