こんにちは!
株式会社ネットワールド 高田です。(今年はインフルに胃腸炎に大流行!我が家は3人も犠牲に。)
第4回目はAFF A300の検証結果をお伝えしていきます。AFF A220 の上位モデルにあたる機種で、一昨年にリリースしたNetApp AFFシリーズのミッドレンジストレージです。A300も売れ筋で多くのお客様にご採用頂いています。その実力を見ていきたいと思います。
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最初にお決まりですが、今回の公開する検証データは株式会社ネットワールドが独自の手法で実施した検証内容となりますので、以下のご理解をお願いします。
- 公開した検証データや実施内容は、お客様システム(お客様の導入システム、お客様の検証環境含むシステム)や、メーカーの製品性能(当社独自検証の為、メーカー見解は含まれません)を、保証する内容ではありません。
- 試験実施環境や試験実施シナリオ・手順、ツールの特性、ツールバージョン、ハードウェア構成・種類・世代・ソフトウェアバージョン、データ取得方法・タイミング 等に応じて、結果は異なる可能性が御座います。
上記をご理解頂き、参考情報としての御覧頂ければと思います。
それでは、早速、第4回:NetApp AFF A300の性能検証レポート内容記載いたします。
当社の検証目的や検証の前提条件は、第1回:検証目的と検証内容の説明にて記載させて頂いておりますので、ご参照頂ければと思います。
検証環境に関して
第1回:検証目的と検証内容の説明にて、全体の検証構成は説明していますので、ここではALL Flash FAS(AFF)A300の検証構成について記載いたします。 以下の図にてAFF A300のHardware構成と、今回検証のDISKレイアウトについて記載いたします。
検証モデルAFF A300 Hardware構成/ DISKレイアウト
※検証Hardwareは、AFF A300 SSD x 24本 / 40Gbpsの構成となります。A220と比較してCPUが1.25倍のコア数、メモリも4倍!ネットワークが40Gigaに対応!とミドルレンジのストレージですので、ハードウェアキャパシティも大きく異っています。
※ADP(Advanced Drive Partitioning)機能にて、OS領域とData領域を論理分割して構成することで、DISKスピンドル数が向上され容量も性能も向上します。AFF300シリーズで利用する際の標準的なレイアウト構成になります。
※Data Diskは片寄せ構成となる為、コントローラ1台が負荷対象Nodeとなります。
検証ネットワーク構成図(Mellanox社Switchを利用)
※Mellanox 40Giga/10Giga Switch を利用(低レイテンシースイッチ)
※AFF A300とSwitch間は1nodeあたり1本の40Gigaのネットワークで構成
Mellanox Switch は、1Uで2台の40Gや100Gに対応しているSwitchですが、価格も安くてお勧め!導入実績も多いですし、何よりも安い!のが売りの製品です。
試験環境:負荷試験環境
※当社は負荷試験専用のESX Server(UCS)が4台常設していますので、いつでも試験が可能です。この環境で色々なストレージ検証をしています。
※AFF A300の試験では、ESX 4台の上にSIOを8VM構成(1VM=1Volume構成)し一斉に負荷試験を実行致します。
NetApp AFF A300 検証結果
さっそく、125パターン検証結果について記載していきます。NetApp Sysstat(性能情報)のコマンドから1秒間隔で取得したデータをグラフ化しています。取得したデータの中で今回は、「IOPS」と「スループット(Gbps)」の2つのデータを抽出した結果をお見せしたいと思います。結果は以下の通りです。
IOPS検証結果(125パターンのワークロードIOPS結果グラフ)
AFF A300 IOPS値で最も高いワークロードでの試験結果
AFF A300のIOPS値で最も高いワークロードが、Read 100%(Write 0%)、Block Size 4KB、Random 0%(Sequential 100%)時でした。その際の瞬間最大は34万IOPS 、60秒間の平均IOPSは約30万IOPS という結果になりました。さすがはミッドレンジのALL Flash ストレージの性能です。1nodeで30万IOPSは素晴らしい結果だと思います。
※因みに、今回のレポートは最大値が出たワークロードの結果をお伝えしていますが、Read 100% / 4KB / Sequential IO 100% と言うワークロードは、世の中的には少ないワークロードかなと思います。なので、最も比較される、Read 100% / 4KB / Random 100% 時の値を見てみたいと思います。最大 IOPS = 31.8万 IOPS(平均 IOPS = 297,834 IOPS)という結果になりました。A300 では、Random IO と Sequential IO がそれ程大きな差が無い事も特徴的な結果でした。
次にスループット値を確認していきます。
AFF A300のスループット結果
スループット検証結果(125パターンのワークロード スループット結果グラフ)
AFF A300 スループット値で最も高いワークロードでの試験結果
AFF A300のスループット値で最も高いワークロードが、Read 75%(Write 25%)、Block Size 64KB、Random 0%(Sequential 100%)時となりました。その時の瞬間的なスパイク値は約40Gbpsとなり、60秒間の平均Gbpsも、28.32GBという、非常に高い性能結果を出していました。
上記の通り、AFF A300は非常に高い性能が提供出来るストレージである事がご理解頂けたかと思います。上記のグラフから、皆様のワークロードに当てはまるポイントからどの程度の性能が出るかを確認してみて頂ければと思います。※詳細データが必要な場合は、ネットワールドまでご連絡頂ければと思います。
以下では、サンプルとして特定のワークロード(最大IOPS値時の結果)の試験結果の詳細を記載さえて頂きます。
検証結果:サンプルパターンの結果と考察
AFF A300の125パターンのワークロードで最もIOPSが高かった値を抽出
Read 100% Write 0% / Random 0% Sequential 100% 時 の 結果
IOPS値の結果
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 4KB : 303,581 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 8KB : 278,282 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 16KB : 196,096 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 32KB : 105,668 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 64KB : 55,979 IOPS(60秒間の平均値)
※平均値とは、60秒間負荷試験時の前後約10秒を除く時間内での平均値
Gbpsの結果
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 4KB : 11.85 Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 8KB : 21.72 Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 16KB : 30.77 Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 32KB : 33.30Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 64KB : 34.01Gbps (60秒平均)
※平均値とは、60秒間負荷試験時の前後約10秒を除く時間内での平均値
以上が、AFF A300の検証結果となります。さすがNetAppのALL Flash!性能が非常に良かったです。NetApp製品は様々な利点(ONTAP機能、Backup機能等)を持った製品ですが、今回の検証において少しでも皆さんが採用頂くきっかけになればと思っています。
検証結果のご説明(他のワークロードの詳細な値が知りたい。等)ご質問あれば、ネットワールドまでご連絡頂ければと思います!
と言う事で、第4回:NetApp AFF A300の性能検証レポートを終了いたします。
他にも【ガチ検証】シリーズ連載しております。是非、他のレポートも参照頂ければと思います。
【ガチ検証】NetApp ALL Flash性能の全貌公開!(門外不出の検証データ)編
- 第1回:検証の目的と検証内容の説明
- 第2回:NetApp AFF A200の性能検証レポート
- 第3回:NetApp AFF A220 vs A200の性能検証レポート
- 第4回:NetApp AFF A300の性能検証レポート
- 第5回:NetApp AFF A700sの性能検証レポート
- 第6回:NetApp AFF A200の1000user VDIの性能検証レポート:その①
- 第6回:NetApp AFF A200の1000user VDIの性能検証レポート:その②
- 第7回:NetApp HCI(Solidfire)の性能検証レポート
- 第8回:NetApp ONTAP Select の性能検証レポート
- 第9回:NetApp A220 FabricPool(AWS)の性能評価レポート
最後に、【ガチ検証】の検証結果は、別途 詳細ドキュメントとしても作成する予定です。
詳細レポートが欲しい方は、以下のお問合せ窓口に、【ガチ検証:検証レポート 希望】と記載頂き、メール頂ければと思います。
株式会社ネットワールド
お問合せ窓口:netapp-info@networld.co.jp
【注目ブログ】
ネットワールド らぼ(ちょっとユニークな技術情報ブログ)https://blogs.networld.co.jp/main/netapp/
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株式会社ネットワールド
ストラテジック・プロダクツ営業部
高田 悟
NetApp歴は11年目、仮想化/ネットワーク/ストレージ/HCI等、インフラ全般を担当。多くの斬新なセミナーを実施(SEとの掛け合いセッションやマルチベンダーでのガチンコセミナー等での人気講師)、営業職でありながら大規模案件のPMやコンサルも行う。
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