こんにちは!
株式会社ネットワールド 高田です。(花粉の季節、つらいですね。)
今週は第5回目としてAFF A700sの検証結果をお伝えしていきます。A700sは、AFF A220 → AFF A300の上位モデルにあたるハイエンドモデルになります。
非常にパワフルな製品ではありますが、めちゃコンパクト=4U(最小構成)でもあります!それでは、早速、その実力をご紹介していきたいと思います。
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最初にお決まりです、毎回すいません。今回の公開する検証データは株式会社ネットワールドが独自の手法で実施した検証内容となりますので、以下のご理解をお願いします。
- 公開した検証データや実施内容は、お客様システム(お客様の導入システム、お客様の検証環境含むシステム)や、メーカーの製品性能(当社独自検証の為、メーカー見解は含まれません)を、保証する内容ではありません。
- 試験実施環境や試験実施シナリオ・手順、ツールの特性、ツールバージョン、ハードウェア構成・種類・世代・ソフトウェアバージョン、データ取得方法・タイミング 等に応じて、結果は異なる可能性が御座います。
上記をご理解頂き、参考情報としての御覧頂ければと思います。
それでは、第5回:NetApp AFF A700sの性能検証レポート内容記載いたします。
当社の検証目的や検証の前提条件は、第1回:検証目的と検証内容の説明にて記載させて頂きましたので、ここでは割愛いたします。
検証環境に関して
全体の検証構成は、第1回:検証目的と検証内容の説明を参照ください。ここではALL Flash FAS(AFF)A700sの検証構成についてご説明いたします。 以下の図にてAFF A700sのHardware構成と、今回検証のDISKレイアウトについて記載いたします。
検証モデルAFF A700s Hardware構成/ DISKレイアウト
※検証Hardwareは、AFF A700s SSD x 24本 / 40Gbpsの構成となります。A300と比較してもCPUが2倍のコア数、メモリも4倍、ネットワークは40Gigaで接続。と、見るからにパワフル感があります。
※ADP(Advanced Drive Partitioning)機能にて、OS領域とData領域を論理分割して構成することで、DISKスピンドル数が向上され容量も性能も向上します。※Data Diskは片寄せ構成となる為、コントローラ1台が負荷対象Nodeとなります。他のAFFでも同様の考えで実施いたしました。
検証ネットワーク構成図(Mellanox社 Switchを利用)
※Mellanox 40Giga/10Giga Switch を利用(低レイテンシースイッチ)
※AFF A700sとSwitch間は1nodeあたり1本の40Gigaのネットワークで構成
Mellanox Switch は、当社の売れ筋スイッチ(1Uで2台搭載出来て、40G / 100Gに対応)で、こちらも超コンパクトでパワフルなSwitchになりますが、価格もめちゃ安いです。
昨年から、NetAppさんも販売を開始しています!!
試験環境:負荷試験環境
※当社は負荷試験専用のESX Server(UCS)が4台常設していますので、いつでも試験が可能です。この環境で色々なストレージ検証をしています。
※AFF A700sの試験では、ESX 4台の上にSIOを8VM構成(1VM=1Volume構成)し一斉に負荷試験を実行致します。
NetApp AFF A700s 検証結果
さっそく、125パターン検証結果について記載していきます。NetApp Sysstat(性能情報)のコマンドから1秒間隔で取得したデータをグラフ化しています。取得したデータの中で今回は、「IOPS」と「スループット(Gbps)」の2つのデータを抽出した結果をお見せしたいと思います。結果は以下の通りです。
IOPS検証結果(125パターンのワークロードIOPS結果グラフ)
AFF A700s IOPS値で最も高いワークロードでの試験結果
AFF A700sのIOPS値で最も高いワークロードは、Read 100%(Write 0%)、Block Size 4KB、Random 0%(Sequential 100%)時になります。※他のモデル(A220/A300)も同じワークロードが一番高かったです。そのワークロードでの瞬間最大は48万IOPS 、60秒間の平均IOPSは約40万 IOPS という結果になりました。さすがはハイエンドのストレージ性能、1nodeで40万IOPSはさすが!の結果だと思います。
※因みに、今回のレポートは最大値が出たワークロードの結果をお伝えしていますが、Read 100% / 4KB / Sequential IO 100% と言うワークロードは、世の中的には少ないワークロードかなと思います。なので、最も比較される、Read 100% / 4KB / Random 100% 時の値を見てみると、最大 IOPS = 421,038 IOPS(平均 IOPS = 389,670 IOPS)と、そこまでの大きな差のない結果になっています。
次にスループット値を確認します。
AFF A700sのスループット結果
スループット検証結果(125パターンのワークロード スループット結果グラフ)
AFF A700s スループット値で最も高いワークロードでの試験結果
最大値のスループットはRead 75%(Write 25%)、Block Size 64KB、Random 0%(Sequential 100%)時となった。その際の瞬間的なスパイク値は約55.8Gbpsとなり、60秒間の平均Gbpsも、47.1GBという、非常に高い性能結果となりました。もはや10Giga Networkでは足らないく、Networkは40Giga/100Giga時代という印象を持ちました。
上記の通り、AFF A700sは非常に高い性能が提供出来るストレージである事がご理解頂けたかと思います。上記のグラフから、皆様のワークロードに当てはまるポイントからどの程度の性能が出るかを確認してみて頂ければと思います。※詳細データが必要な場合は、ネットワールドまでご連絡頂ければと思います。
以下では、サンプルとして特定のワークロード(最大IOPS値時の結果)の試験結果の詳細を記載さえて頂きます。
検証結果:サンプルパターンの結果と考察
AFF A700sの125パターンのワークロードで最もIOPSが高かった値を詳細に抽出
Read 100% Write 0% / Random 0% Sequential 100% 時 の 結果
IOPS値の結果
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 4KB : 405,197 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 8KB : 357,619 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 16KB : 265,606 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 32KB : 142,833 IOPS(60秒間の平均値)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 64KB : 71,472 IOPS(60秒間の平均値)
※平均値とは、60秒間負荷試験時の前後約10秒を除く時間内での平均値
Gbpsの結果
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 4KB : 15.79 Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 8KB : 27.88 Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 16KB : 41.44 Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 32KB : 44.58Gbps (60秒平均)
Read 100% / Random IO 0% / BlockSize 64KB : 44.62Gbps (60秒平均)
※平均値とは、60秒間負荷試験時の前後約10秒を除く時間内での平均値
※上記のサンプルはRead率 100%の値を出しましたが、例えば、Write 100% / 4KB の時の値を見ても、20万 IOPS が提供出来ています。Writeにも強いストレージを証明しているかと思います。
と言う事で、第5回:NetApp AFF A700sの性能検証レポートは以上となります。
検証結果のご説明(他のワークロードの詳細な値が知りたい。等)ご質問あれば、ネットワールドまでご連絡頂ければと思います。
他にも【ガチ検証】シリーズ連載しております。是非、他のレポートも参照頂ければと思います。
【ガチ検証】NetApp ALL Flash性能の全貌公開!(門外不出の検証データ)編
- 第1回:検証の目的と検証内容の説明
- 第2回:NetApp AFF A200の性能検証レポート
- 第3回:NetApp AFF A220 vs A200の性能検証レポート
- 第4回:NetApp AFF A300の性能検証レポート
- 第5回:NetApp AFF A700sの性能検証レポート
- 第6回:NetApp AFF A200の1000user VDIの性能検証レポート:その①
- 第6回:NetApp AFF A200の1000user VDIの性能検証レポート:その②
- 第7回:NetApp HCI(Solidfire)の性能検証レポート
- 第8回:NetApp ONTAP Select の性能検証レポート
- 第9回:NetApp A220 FabricPool(AWS)の性能評価レポート
最後に、【ガチ検証】の検証結果は、別途 詳細ドキュメントとしても作成する予定です。
詳細レポートが欲しい方は、以下のお問合せ窓口に、【ガチ検証:検証レポート 希望】と記載頂き、メール頂ければと思います。
株式会社ネットワールド
お問合せ窓口:netapp-info@networld.co.jp
【注目ブログ】
ネットワールド らぼ(ちょっとユニークな技術情報ブログ)
https://blogs.networld.co.jp/main/netapp/
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株式会社ネットワールド
ストラテジック・プロダクツ営業部 高田 悟
NetApp歴は11年目、仮想化/ネットワーク/ストレージ/HCI等、インフラ全般を担当。多くの斬新なセミナーを実施(SEとの掛け合いセッションやマルチベンダーでのガチンコセミナー等での人気講師)、営業職でありながら大規模案件のPMやコンサルも行う。
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