オブジェクトストレージのメリット

 2017.09.25  ストレージチャンネル編集部

オブジェクトストレージを簡単に説明すると、大量のデータを、速く、安く、安全に保管するためのストレージ製品です。大容量化するデータ保存のニーズに対応できなくなった従来のファイルシステムの代替として、現場幅広いシーンで注目されています。

オブジェクトストレージは、ディレクトリ構造で管理するファイルストレージとは異なり、データを「オブジェクト」という単位 で扱います。データサイズやデータ数の保存制限がないため、大容量データの保存に適しているのです。

企業を取り巻くデータ環境はここ数年で一変し、一企業が保有するデータ量は10年前に比べてはるかに多くのデータを抱えています。そうした環境の中、大容量のデータを迅速に、かつ高速に管理するというニーズが高まっています。オブジェクトストレージを導入することで、こうしたニーズを満たし、快適なデータ保存環境を構築することが可能です。

今回は、このオブジェクトストレージのメリットについて紹介していきます。

オブジェクトストレージのメリット

1.大量のデータを保存でき、急な拡張にも対応できる

ここ数年で「ビッグデータ」というキーワードは一気に知名度を上げ、現在ではビジネスシーンで欠かせない要素となっています。特に「ビッグデータを活用した分析」のニーズは、年々上昇傾向にあります。総務省では毎年ビッグデータ活用の実態調査が行われ、メディアでは連日ビッグデータ関連のコンテンツが公開されています。

ビッグデータとはまさに「大量のデータ」です。それは、各業務アプリケーションや従業員が生成した大規模なデータ群であったり、ビデオやCADなど特定の種類のデータが数年分集まったものだったります。また、最近ではIoTに代表される機器が生成するデータなども大量データに繋がっています。

オブジェクトストレージは、こうした大量のデータ保存が非常に得意であり、継続した容量拡張にも対応できます。

なぜなら、オブジェクトストレージは従来のファイルシステムのように「ディレクトリ」と呼ばれる階層構造を持ちません。階層構造を持つファイルシステムでは、ディレクトリごとの保存サイズや数量に上限があり、かつ大量のデータ管理には不向きであるため大規模なファイル群の活用・管理には限界が来てしまうのです。

一方オブジェクトストレージでは、データをファイルではなく、オブジェクトとして扱います。つまり、従来のファイルシステムのような階層構造が無く、全てのデータを一つのストレージプールで保存することが可能なのです。

ストレージに関するお役立ち資料

「これでは、データの検索と読み書きが困難なのでは?」という意見もあるでしょう。オブジェクトストレージはデータごとにIDとメタデータ(属性情報)を付与しながら管理するので、こうした問題にも難なく対応します。

もう一つ、オブジェクトストレージではサーバのスケールアウトが可能であるため、容易にデータ保存領域を拡大することができます。

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2.古いデータにも素早くアクセスして、データ活用の幅が広がる

企業の古くなったデータは、テープなど別の記憶媒体などに移行され、保管されることがあります。特に「緊急時以外では使用しないが保存義務がある」といったデータは、テープを活用した保管方法で倉庫などに眠っています。

しかし、ビッグデータ活用のニーズが高まった今、そうして倉庫やシェルフに眠っていたデータを掘り起こすことが多くなってきました。そこで問題になるのが、データアクセスの速度です。

テープに保管されているデータを読み取るためには、搬入や読み取りの手間などを考慮しても、数時間から数日がかかります。場合によっては、テープが劣化して読み出せないということもあるでしょう。あまりに古いとテープ自体が紛失している場合もあるかもしれません。

高速なデータアクセスと迅速な分析が重要なデータ活用において、従来のデータ保管方法では対応しきれなくなっているケースも数多く見受けられます。

一方、オブジェクトストレージでは、インターネット通信でも用いられるHTTP通信のRESTを利用して、様々なアクセス方法でデータを読み取ることができます。大量のデータを保存できると言うメリットも考慮すれば、ビッグデータ活用のためのデータ保管方法として最適です。

企業はオブジェクトストレージの導入によって過去のデータを一気に、高速に取得することが可能になります。

3.大量のデータを低コストに保存できる

一般的にオブジェクトストレージ製品は、その要件から高性能を求めるものではなく大容量データを安全そして安価に保存することを目的としています。

そのため各ベンダーともに価格自体が安価に設定されているケースがほとんどです。

また、ファイルの置き場として従来から存在する社内に分散されたファイルサーバーをオブジェクトストレージに置き換えることで統合による多くのメリットを享受することも可能になります。例えば今まで分散されたファイルサーバーからファイルを探すのは一苦労でしたが、オブジェクトストレージによる統合環境を築くことで検索にかかるコストを大幅に削減できます。また、容量に関しても一箇所で管理できるため無駄な設備投資をしなくてよくなることもメリットの一つと言えるでしょう。

このように複数のサーバを一つのストレージプールとしてオブジェクトストレージを構成することで多くのメリットがあるのです。

4.タブレットやIoTなど、多様化するアクセスニーズに対応できる

オブジェクトストレージではHTTP通信を利用したインターネット経由でのアクセスが可能であり、タブレットやIoTからの容易なデータアクセスも実現します。従来のファイルシステムはCIFSやNFSといった、社内からのデータアクセスを想定したものでした。このため、タブレットを導入しても社外からのデータアクセスができず、IoT製品のデータ管理にも活用しづらい側面があります。

一方オブジェクトストレージでは、こうした多様化するデータアクセスのニーズにも対応し、様々なシーンで高速かつ快適なデータ活用を提供します。これにより、ビジネスにおけるデータ活用の幅を、大きく広げることができるでしょう。

もっと見る:オブジェクトストレージとは?ファイルサーバの問題を解決する未来志向のデータ管理

オブジェクトストレージの良さを活かせる領域

オブジェクトストレージは企業の規模や業種を問わず多くの企業や組織にメリットをもたらします。特に大量のデータの保管に困っていたり、災害対策などを行いたい場合には有効な手段と言えるでしょう。

オブジェクトストレージの適用領域

こちらの図はオブジェクトストレージの使いどころをご紹介したものになります。製造業であればIoT、設計データ、古い図面など。医療業界では電子カルテやPACSなど。Webやゲーム業界ではアーカイブやログ、ソーシャルデータ、設計データなど。メディア業界では4K動画や画像など。一般企業ではファイルやログ、ペーパーレス化などで大きく貢献できるでしょう。

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まとめ

いかがでしたか?オブジェクトストレージを導入することで、企業は大容量データの安全な保管と活用を低コストで行えるようになります。

例えばNetAppでは、耐久性と拡張性に優れた費用対効果の高いオブジェクトストレージとしてNetApp StorageGRID Webscaleを提供しています。StorageGRID Webscaleは、地理的に分散した複数の環境で自動データ管理を実現するよう設 計されており、従来煩雑であった拠点ごとの管理を大幅に簡素化します。また、あらゆるプロトコルに対応するためユーザーの利便性のみならずIoTやM2Mなどに必要な多様な接続方式を実現しています。

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