ネットアップは、いま新しい顧客層の獲得に向けて素晴らしいモメンタムを迎えつつあります。というのも、ネットアップは、No.1ファイルストレージOSのNetApp ONTAPをベースとしたONTAP SelectをNetApp HCIに搭載することができるようにしたからです。これは、NetApp HCIに大きな価値を与えることになりました。
また、NetApp HCIは、HCIというアーキテクチャそのものの提供だけではなく、お客様がHCIに投資をする中で、単に単体のアプリケーションを利用するだけではなく、より多くのことでHCIを利用したいという要望に応える製品になっています。例えば、実績のあるマルチプロトコル対応やハイブリッドクラウド対応といった形で、エンタープライズグレードの機能を提供しているのです。
新しいONTAP Select 9リリースは、ONTAP 9のほとんどの機能をサポートしています。サポートされている機能は以下の通りです。
- NFS/CIFS
- SnapMirror®とSnapVault®
- FlexClone®
- SnapRestore®
- NetApp Volume Encryption(NVE)
- FlexGroups(ONTAP Select 9.2から)
ONTAP Selectオペレーティングシステムの高可用性は、コンピュートノード上のvSphereによって提供されます。NetApp HCIのストレージノードは、ONTAP Selectのデータに対して高可用性を提供します。下の図をご参照ください。
ONTAP Selectのデータは、NetApp HCIストレージクラスタ内にあります。クライアントからのすべてのRead/Writeは、仮想化されたネットワークやストレージI/Oのパスにまたがります。ONTAP Selectが稼働するコンピュートノードは、同一クラスタ内で仮想化されたワークロードが稼働しているコンピュートノードと並行して動作します。
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また、ONTAP Selectのデータは、NetApp HCIのストレージクラスタ内で分散されています。NetApp HCIのQoSは、ONTAP Selectのデータストアに対しても、またNetApp HCIシステム上で稼働する他のワークロードに対しても適用可能です。下記は、NetApp HCIを通るONTAP SelectのI/Oパスを示した図になります。
NetApp HCIの最もよく使われるユースケースが、仮想デスクトップ(VDI)やエンドユーザコンピューティング(EUC)です。EUCを構成する場合は、下記のように、異なるストレージ容量や異なるパフォーマンスが求められる複数のコンポーネントからなります。
EUCは、それぞれの異なるコンポーネントに対して複数のプロトコルを必要とします。このユースケースの場合、ONTAP Selectを搭載したNetApp HCIは完璧です。というのも、NetApp HCIのQoSは、データストアを使うコンポーネントごとに、予測可能なパフォーマンスの最小値を動的に割り当てることができるからです。そして、NetApp HCIは、VDI/EUC導入の場合、7:1以上の効率性を保証します。ネットアップは、お客様にこの効率性を保証する最初のHCIベンダーなのです。ネットアップのお客様は、ONTAP SelectからAWSやAzure上のCloud Volumes ONTAP(旧ONTAP Cloud)に対してユーザデータをバックアップしたり、リカバリしたりできます。さらに、従来からあるネットアップのバックアップオプションであるSnapVaultやSnapMirrorも、既存のオンプレミスのONTAPに対して実行可能です。もしご興味がありましたら、Accelerating End-User Computing Deployments with NetApp HCI whitepaperをご参照ください。
NetApp HCIは、No.1ファイルストレージOSの技術を駆使したONTAP Selectの搭載により、エンタープライズ企業の要求に対応できるアーキテクチャとなりました。ネットアップは、予測可能で、柔軟で、シンプルで、そしてネットアップ データ ファブリックによりクラウドに統合されたHCIを提供します。
※ 本記事はTroy Mangum 著「NetAppHCI Raises the Bar with ONTAPSelect」を参考にしています。
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