いまさら聞けない、ストレージとサーバの違い

 2017.09.20  ストレージチャンネル編集部

理解しているようで、理解していない。ビジネス用語の中で、そんな「知ってるつもり」の代表格といえば「ストレージ」と「サーバ」ではないでしょうか?情報システム分野においては知っていて当たり前でも、情報システムにあまり関係しない人にとっては馴染みのない言葉です。

「知らなくとも業務に支障はない」という声もあるでしょう。しかし、情報が持つ価値が次第に高まるにつれて、企業の中でストレージやサーバの位置づけはより重要なものになっていきます。

特に情報システム技術者が少ない中小企業では、一般従業員にもその知識や技術が求められるときが来るかもしれません。

「ストレージとサーバの違い、なんとなくは分かるけど、詳しく説明しろと言われると…」という方は、ぜひこの機会にストレージとサーバの違いについて理解しましょう。

ストレージとは?サーバとは?

ストレージを日本語にすると「倉庫」や「格納庫」という意味があります。どちらも、物を一定期間「保存」するためのものですね。では、情報システムにおけるストレージは何を保存するものなのか?答えは「データ」です。

データとは「デジタル化された情報」のことで、皆さんのPCやスマートフォン、あるいはタブレットなどに保存されている情報はすべてデータです。企業においてはERPなどの業務アプリケーションのデータやMicrosoft Officeなどで作成したデータなどです。

ストレージはこのデータを保存するためのものであり、PCやスマートフォンに備わった保存領域、HDD製品やSSD製品がストレージだと言えます。

ただし、情報システムにおけるストレージとは消費者向けのそれとは違い、非常に大規模な保存領域を確保するためのものです。そのため、企業向けストレージはディスクドライブ(データを読み書きする装置)を数十から100以上搭載していたり、特殊な構成によって消費者向け製品では実現不可能なレベルの保存容量を持っています。

詳しくは、こちら「ストレージとは?基礎から解説」記事でご参考にしてください。

一方のサーバは日本語で「供給者」という意味があります。身近なもので例えると、ビールサーバが一番分かりやすいのではないでしょうか。ビールサーバは付属のレバーを倒すと、こちらの「ビールが欲しい」という要求に対し、グラスにビールを注いでくれます。反対側に倒すと「泡を出してくれ」という要求にも応えてくれます。このように、サーバとはこちらの一定の要求(操作)に対して、何かを提供してくれるものです。

ストレージに関するお役立ち資料

では、情報システムにおけるその「何か」とは何でしょうか?これは、業務アプリケーションの機能であったりファイルを保存するための容量であったり実に多様です。このためサーバは、「システムサーバ」「ファイルサーバ」「Webサーバ」「データベースサーバ」「Eメールサーバ」など様々な種類のサーバがあります。

ストレージとサーバの深い関係

まずはストレージとサーバ、それぞれの概要について理解いただけたのではないかと思います。ストレージは大規模な記憶装置で、サーバはこちらの要求に応え様々な種類を持っている。ここで、ストレージとサーバの関係について紹介します。

2つのIT製品の関係は、建築物のビルとその内部の電気・水道・ガス・排気口など、ビル内の環境を整えるための設備です。ストレージが建物自体だとすれば、サーバはそれ以外の設備の部分に該当します。

つまり、ストレージとサーバは2つが一体となって、初めて機能することになります。建物だけ立っていても設備が無ければ、そこをオフィスにすることも、住宅にすることもできません。その反対も然り、設備だけあっても何の意味もないのです。

本来ストレージとサーバというのは一体型です。ただし、ストレージとサーバをそれぞれ一つの製品として、色々な構成を組むことで独自のシステム環境を構築できます。このため、ストレージもサーバも同じと考えるときもあれば、まったくの別物と考えるときもあるのです。

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ストレージとサーバを別々にする理由とは?

一つのハードウェア(物理装置)の中に搭載できるストレージの数は限られています。もしも、すでにサーバが構築されているハードウェアだとすれば、そこに搭載できるストレージはさらに限られます。

企業が事業継続するためのシステム環境というのは非常に大規模なもので、一つの業務アプリケーションを動かすためには複数のストレージが必要になることも少なくありません。しかし、ストレージとサーバが一体型になったハードウェアでは、サーバも同時に複数台設置することになります。

サーバは本来一つで十分なので、これは明らかな「無駄」です。そこで、サーバとストレージを切り離すことで、ストレージのみの増設が可能になりました。ストレージだけならハードウェア費用は安く済むので、企業は大規模なシステム環境にも、最低限のコストで対応できます。

大きく変化しつつあるストレージ市場に注目しましょう

現在、ストレージ市場は大きな変革期を迎えています。その中心となっているのが「フラッシュストレージ」です。

「フラッシュ」というのは「フラッシュメモリ」のことで、円盤状のディスクではなく「セル」と呼ばれる電子を溜めこんだチップにデータを保存していく技術です。フラッシュメモリを使用した身近なストレージに、USBフラッシュメモリがあります。

USBフラッシュメモリは、円盤状のディスクを使用していないことはもちろん、データ読み書きのためにディスクドライブを必要としません。このため、読み書きが高速で、耐久性にも優れています。

フラッシュストレージとは、USBフラッシュメモリと同じ技術を記憶装置の前面に採用し、大規模な保存容量を実現したストレージ製品です。想像してみてください。オールフラッシュストレージは、内部に大量のUSBフラッシュメモリを搭載しています。データの読み書きに旧世代の機械部品は使いませんし、非常に軽量です。

一方、これまでのストレージ製品は円盤状のディスクを何枚も搭載したドライブを、さらに大量に搭載しています。読み書きのために機械部品を使用しますし、ディスクごとにデータが分散するため、読み書きが遅くなってしまいます。おまけに、傷つきやすく装置自体も大きくなりがちです。

このように、オールフラッシュストレージには従来のストレージ製品にはない、多くのメリットがあります。

その最も大きなメリットが「圧倒的な高性能」です。例えば従来のストレージ製品の処理速度が1だとすれば、オールフラッシュストレージは10倍にも100倍にも、それ以上にもなります。性能は導入する製品やシステム構成によって異なるものの、従来のストレージ製品よりも高性能なのは確かです。

その結果、本来必要とするストレージ台数の半分で済んだり、1GB(ギガバイト)あたりの単価は高いものの、最終的にはコスト削減になるケースも少なくありません。

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まとめ

いかがでしょうか?ストレージとサーバ、本稿がその違いを明確に伝えられていれば幸いです。

皆さんの会社のシステム環境では、どのようなストレージを採用しているでしょうか?もしも、従来型のストレージ製品を使用しているのであれば、これを機にオールフラッシュストレージについて、ぜひ検討してみてください。

従来型のストレージ製品との性能の違いや、その他多くのメリットを知れば、新たなシステム環境構築に取り組みたくなる方も多いでしょう。

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