クラウドにかかるコストを要点解説! 管理費用は高いのか?

 2022.03.04  ストレージチャンネル編集部

コスト削減を目的に導入されることも多いクラウドサービスですが、実際に運用していく中で、想定よりもコストがかかってしまうといったケースは少なくないようです。本記事では、クラウドの費用が高くなりやすい原因と、ストレージを最適化してクラウドのコスト削減に有用な「データファブリック」について解説します。

クラウドとは?

クラウドとは、インターネットを通じてサーバーやストレージ、ソフトウェアなどのITインフラストラクチャーを利用する概念です。従来のオンプレミス環境でシステムを構築する際には、物理的なハードウェアを購入するための高額な費用が必要でした。しかし、クラウドの場合、サービスを提供するベンダーとの契約で、これらのITインフラストラクチャーを利用できるようになります。

サーバーの管理やソフトウェアのアップデート作業は、クラウドサービスを提供するベンダー側が行います。そのため、常に進化するサイバー攻撃に対する最新のセキュリティ対策や、ITリソースを最適化できるのがメリットです。多様なメリットが享受できるクラウドは、今後も幅広い分野において活用が広まると予測されています。

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クラウド導入、コスト削減できない?

コスト削減の面で大きなメリットがあるといわれている一方で「クラウドは意外と高い」という声も耳にするのではないでしょうか。クラウドの移行が、オンプレミス環境と比較してうまくコスト削減につながらない場合、自社のITに関する業務を棚卸するなどして、現状を把握し直してみるとよいでしょう。クラウド移行で削減できるコストは、単純にハードウェアの調達費用だけではありません。

オンプレミスの運用には、電気料金やサーバーを設置する場所代以外に、多大な人的コストもかかります。エンジニアは、システムの運用管理・保守、障害時の対応だけでなく、現場ユーザーのITに関する問題解決にも時間を割いているものです。さらに、不要な料金を支払っていないかという観点から、定期的に利用状況をチェックすることも大切です。たとえば、クラウドストレージサービスを利用している場合、実際のデータ量に対して、必要以上の大容量プランを契約し続けてしまえばムダが生じ、最適化の状態とはいえなくなります。

クラウドファーストの推進により、現在ではクラウドサービスの多様化が進んでいます。パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミス環境を組み合わせて使用した結果、連携がうまく行えずに効率が悪くなったり、コストがかさんだりするケースも珍しくありません。コスト削減以外にも、生産性アップや事業の拡大、収益の向上など自社のテーマに合わせて長期的な視点でクラウド戦略を明確化するようにしましょう。

クラウドのコストを削減するカギは「データファブリック」

企業が保有するデータの中には、製品、顧客、従業員といった情報以外に、企業にとって重要なナレッジも含まれています。膨大なデータのフォーマットが統一されていなかったり、保管場所が点在していたりすると、管理に要する時間が増えて業務の効率が下がってしまいます。データの適切な管理は、ストレージとコストの最適化に不可欠です。これらの課題解決と業務効率化に有効な手法がデータファブリックです。

データファブリックでストレージを最適化する

データファブリックとは、分散型のデータ基盤を連携するアーキテクチャです。複数のクラウドを組み合わせたマルチクラウド環境や、クラウドとオンプレミスの組み合わせによるハイブリッドクラウド環境において、データをスムーズに統合してストレージの最適化を実現に導きます。近年では、重要性の高い基幹システムや自社独自のシステムはオンプレミスで運用し、業務に使うデータやアプリケーションはクラウドサービスを用いる企業が増えています。

データソースの複雑性が高まる中で、絶え間なく変化する市場ニーズに対応していくには、膨大な情報をいかにスムーズに処理し、意思決定につなげていくかがポイントです。データファブリックを活用すれば、あらゆる種類のデータをシームレスに把握できるようになり、これまで多くの時間を費やしていた管理タスクの効率化が実現します。複数のクラウドにあるアプリケーションから、オンプレミスのデータベースまでをワンストップで管理できるため、あらゆる業務のムダが省けます。

また、バックアップによる冗長化も効率よく実施できる点もメリットといえるでしょう。万が一の災害発生時には、被害を最小限に抑えてデータをリカバリーすることも可能です。

データファブリックがなぜ重要か

ICTの発展が進み、多様なデータが生成されるようになった昨今では、マーケティングや営業活動、生産、開発などあらゆる業務にデータが活用されています。リアルタイムでデータを収集・分析し、精度の高い意思決定を行うには、データの統合を強化していく必要があるのです。

相次ぐ自然災害や感染症の拡大、国家間の政治・経済的対立などの要因により、不確実性の時代ともいわれている中で、企業が保有するビッグデータは大切な道標の役割を果たします。データをうまく活用して未来予測や変転する市場状況に素早く対応できれば、これまで出せなかったような成果へと結びつく可能性もあるのです。

データに基づいて経営課題を発見・解決していく経営手法を「データドリブン」と呼んでいます。2015年に総務省がまとめたデータによると、4割程度の企業がすでにデータドリブン経営に向けて取り組んでおり、データを分析する人材の採用やデータ戦略の策定、データ分析に基づいた経営判断の実施を進めているようです。このような状況から、今後もますますデータファブリックの必要性は高まるものと予測されます。

データファブリックでクラウドのコストを削減できる理由とは

データファブリックによるコスト削減効果には、さまざまな業務の効率化が深く関係してきます。データファブリックを構築すると、管理が複雑になりがちだったハイブリッドクラウドやマルチクラウドであっても、データ管理やガバナンスの統一が可能です。一貫性のある管理が実現すれば、ユーザーは必要なときに、必要な場所で、必要な手段でスムーズにアクセスできるようになり、作業効率は格段にアップします。

また、データ活用のプロセスを構築・運用するために必要だった、多大な人的コストの削減にも期待できます。このように、あらゆる業務のムダを省くことで、コストパフォーマンスの最大化を図れる点がデータファブリックを活用する利点といえるでしょう。

データファブリックを約30年提唱してきたNetApp

NetAppは、約30年にわたりお客様に寄り添うデータファブリックの構築を支援してきました。現代のビジネスでは、日々蓄積されるデータをいかに活用して企業の競争力を高めていくかが課題となっています。データ活用から重要なインサイトを得るためには、オンプレミスで利用している複数のストレージや、複数のクラウドサービスに分散されたデータをスムーズに移行させ、統合的に管理しなければなりません。

NetAppが構築するデータファブリックは、安全性の高い環境でクラウドとオンプレミスのシームレスな連携を可能にします。用途に応じて複数のクラウドを管理していると、重複した作業を行わなくてはならないケースもあるでしょう。インフラに依存しないソリューションを用いて分断されたデータを統合、可視化するデータファブリックを用いれば、管理タスクの簡素化が実現します。

データ管理における課題を抱えているのなら、ストレージの最適化についてもう一度見直してみてはいかがでしょうか。NetAppは、お客様のビジネスの現状と目指す方向性をしっかりと理解したうえで、データファブリックを設計し、成果向上に向けた取り組みを支援します。

まとめ

クラウドサービスの選択肢が多様化し、複雑化してきたことにより、クラウドに移行すればコストが抑えられるという単純な図式が当てはまらない事例も増えてきました。クラウドのコストを考慮する際は、ハードウェアの費用だけでなく、システムやネットワークの構築、運用にかかる労力と時間など、多様な観点からコストを把握したうえで試算を行い判断するようにしましょう。

複数のクラウドサービスを利用したり、クラウドとオンプレミスを併用したりしていると、データ管理に要する手間が原因となって、コストが肥大化するケースもあります。このような課題解決には、データの統合を強化するアーキテクチャ「データファブリック」が有用です。データファブリックの導入を検討する際は、ぜひNetAppにお問い合わせください。

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