プログラミングに必要な環境とは?

 2021.10.18  2022.01.26

プログラミングを始めるにあたり、皆さんは何が大切かご存知でしょうか?いろいろとありますが、まず必要なのは「開発のための環境」です。プログラミングというものは、パソコンにプリインストールされているWordやExcel、あるいはその他のアプリケーションを利用して開発できるものではありません。プログラミングを行うための開発環境を整えることが必須であり、これにつまずく方も多いでしょう。本稿では、プログラミングに必要な環境について解説していますので、これからプログラミングを勉強したいという方はぜひ参考にしてください。

プログラミングに必要な「3つの環境」とは?

プログラミング学習を効率良く進めるためには、大きく分けて「3つの環境」が必要とされています。それが「実行環境(開発環境)」「学習環境」「実践環境」です。それぞれの環境について解説していきます。

プログラミングの実行環境(開発環境)

実行環境(開発環境)とはつまり、「使いたいプログラミング言語を使えるようにするための環境」を指します。前述のように、プログラミングはパソコンにプリインストールされたアプリケーションで開発できるものではありません。使用するプログラミング言語ごとに、適切な環境を整える必要があります。

たとえば、Webサイトの表示を構成するHRMLやCSSといったプログラミング言語(正確にはマークアップ言語)を使用する場合は、テキストエディターさえあればすぐに使うことができます。これは、特定の文字列で作成したテキストをブラウザに乗せることで、自動的にプログラムに変化されるからです。しかし、Webサイトに動きを付けるためのプログラミング言語であるJavaScriptを使用するためには、専用の実行環境を整える必要があります。

さらに、Webサービス開発に使用するプログラミング言語のRubyやPHPも同様に、それぞれの実行環境が必要です。実は、実行環境を整える作業が時に難解で、プログラミング中級者でも数日かかることがあります。そんため、初心者では実行環境を整えるだけで挫折してしまう人も…。

ただし、現在では各種プログラミング言語の実行環境を簡単に整えるためのツールが多数提供されているので、積極的にツールを使用することをおすすめします。

プログラミングの学習環境

プログラミング学習において、100時間のうち80時間は何らかのステップでつまずいている時間だと言われています。100時間学習しても、20時間分しか前進していないということです。プログラミングを効率良く学習するためには、このつまずいている時間をいかに削減できるかがポイントになります。プログラミングの学習環境とは、そのために構築するものです。

プログラミングの学習環境は「学習仲間を作る」「先生を作る」「勉強会に参加する」「アウトプット」するという4つのポイントを押さえられれば、簡単に構築することができます。

現在ではWeb上でプログラミングを学習できる機会が多数用意されていますが、今までコンピューターをプライベートでの利用程度にとどめた人にとっては、上記4つのポイントを押さえて学習環境を構築することで、効率良く学習を進められ、かつ挫折率を押さえることもできます。

プログラミングの実践環境

プログラミングを学習する上で、スキルアップに欠かせないのが実践環境です。書籍や無料の学習動画サービスを利用してプログラミングを学ぶこともできますが、学習と実践には大きなギャップがあり、学習したことが実践では使えなかった、というケースが少なくありません。そのため、ほとんど実践をせずにプログラミングを学習した人の中には、その学習をいざ形にしようとプロダクトの開発に取り掛かると、実戦経験が無いことから挫折する人も少なくありません。

では、どうすれば学習したことを実践できるのか?その答えはいたって簡単です。用意した実行環境で、実際に作ってみたいプロダクトを開発するだけです。どんな簡単なものでも構いませんし、最低限のプログラミング知識だけで開発できるものでも構いません。重要なのは早い段階で実践を経験しているということです。

そうすることで、「学習と実践にはこんなギャップがあるんだ」と深く納得することができますし、それが後々のプログラミング学習に強く活きてきます。

いかがでしょうか?ここでは、テクニカル面での環境云々というよりも、幅広い視野でプログラミング学習に用意しておきたい環境について解説しました。いずれも欠かせない環境ですので、プログラミング学習を効率良く進めるためにも、これら3つの環境を必ず用意しましょう。

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プログラミング初心者とプロフェッショナルの違い

プログラミング初心者にありがちなのが、「プロフェッショナルは大量のコードを暗記していて、それを頼りに1つのプロダクトを完成させている」という誤解です。確かに、プロフェッショナルが暗記しているコードは初心者のそれとはけた違いです。しかし誤解してはいけないのが、プロフェッショナルだってGoogle検索に頼ることはありますし、頻出するエラーに頭を抱えることもあります。

では、プログラミング初心者とプロフェッショナルとで決定的に違う点は何でしょうか?それは「プログラミングに必要な実行環境を十分に理解していて、適宜ツールを活用し、常に効率化を考えていること」です。

プログラミング学習において間違った方法は、プログラミング言語のコードを端から端まで覚えようとすることです。しかし、それではプロダクトを開発することはできません。大切なのは、コード同士の繋がりを理解したり、より効率的な開発方法を考えることです。プログラミングの世界では「完璧を目指すよりも、まず作れ」といった格言があります。

つまり、習熟度100%を目指してプログラミングを学習するのではなく、習熟度が40%でも30%でも、まずはそれを何らかの形にするということが大切です。そうすることで、プログラミング言語についてより深く理解できますし、自分にとって何が足りないのかがよくわかります。

だからこそ、プログラミングに必要な実行環境を十分に理解して、適宜ツールを使用し、常に効率化を考えることが大切なのです。

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