企業における次世代データセンターとは?その在り方や要件などについて

 2020.06.17  ストレージチャンネル編集部

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企業のITインフラを根底から支えているデータセンター。サーバーの統合に始まり仮想化、タスクのスクリプト化、強力な自動化、ポリシー主導型の自動化などの変遷を辿ってきたデータセンターの在り方が、大きく変わろうとしています。本記事でご紹介するのは、「次世代データセンター」についてです。今後データセンターはどう在るべきなのか?その要件を解説していきます。

企業における次世代データセンターとは?その在り方や要件などについて

次世代データセンター=継続的な革新の推進

今日、企業を取り巻くビジネス環境が日々激しく変化していることは周知の事実でしょう。そしてその渦の中心として市場を牽引しているのが、振興の先進テクノロジー企業です。彼らはソフトウェアを常にウェブスケールでリリース・更新し、そして大きな成功を納めています。先進テクノロジーにより市場に破壊的にイノベーションを突如としてもたらす「デジタル・ディスラプション」もその現象のうちの一つです。

では、彼らのような成功を収めるためには何が必要なのか?多くの場合、全社をあげて「DevOps」に重点を置いたことが成功要因になっています。DevOpsとは「Developmlent and Operations/開発チームと運用チーム」を意味し、開発と運用が一つのチームとなってソフトウェアのリリース・更新・運用を展開していくことを意味します。

今日の企業では、アプリケーションの開発や導入において従来のフレームワークが徐々に役割を果たさなくなっていることが問題視されており、高度なウェブスケールを実現する新しいDevOpsが強く求められています。

こうした状況下において、次世代データセンターとはどのような姿を指すのか?それは、新しいアイディアや高品質なソフトウェアをシームレスに開発し、テストし、急速に増え続けていくお客様に向けて提供・導入し、競争力の強化に貢献する仕組みのことです。この仕組みを実現するには、効果的なDevOpsプロセスと、開発チームのニーズと運用チームのニーズ、そしてテストチームのニーズと調整できるデータセンターの基本インフラです。

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次世代データセンターを構築すれば、高品質なソフトウェアや新しい機能の継続的開発、継続的テスト、継続的統合、継続的導入を促進するスムーズなワークフローが実現します。

DevOpsについて

DevOpsの有効性はすでに多くの企業の各部門で評価されています。ソフトウェア開発ライフサイクルでは、これまで時間がかかりがちな「ウォーターフォール型」のソフトウェア開発/導入手法が広く採用されてきましたが、DevOpsはこれとは全く違った対照的なアプローチです。

DevOpsはソフトウェア開発ライフサイクルの主要事項である「開発」「テスト」」「導入」「分析」に対応しながら、開発・運用・テストチームの間で発生しがちな障壁や手動処理による遅延を解消し、このサイクルを大幅に高速化します。DevOpsを実施することで企業内の複数の部門にまたがるプロジェクトやイノベーションの合理化にも成果をあげ、ビジネス上の利点と技術的な利点を兼ね備えていることが、DevOpsへの移行を一層と魅力的なものにします。

例えば、DevOpsで典型的な成果をあげたのが米Walmartです。WalmartはDevOpsの実践とOpenStackやPuppetなどのオープンソースソフトウェアの利用を積極的に進めてきました。米最大の小売チェーンはこれらのアプローチやフレームワークを利用し、サーバー構築プロセスの自動化やクラウド間のアプリケーション移動の合理化などを実現し、インフラ管理に役立っています。では、DevOpsの実践にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

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DevOpsのメリット

技術的なメリット

ビジネス上のメリット

継続してソフトウェアの提供

機能の提供が高速化

問題の複雑さが軽減

運用環境がより安定する

可視性の向上

リソースの利用効率が向上

  • 価値の創出に費やす時間が増大
  • 問題の解決やメンテナンスに費やす時間が減少

問題の解決時間が短縮

システムの成果に対する可視性が向上

作業のやり直しや予定外の作業が減少

次世代データセンターへの変貌

多くのデータセンターは統合や仮想化などいくつかの初期段階を完了しており、中には、スクリプト化したタスクを使用してプロビジョニングやレポート作成などの基本的なインフラタスクを自動化しています。自動化が進むにつれて、企業はデータセンターを通じてどのようなことを実現できるようになるのでしょうか?以下に、4段階で辿るデータセンターの変貌をご紹介します。

第1段階:インフラベースのAPI統合に向けた取り組みを開始

最初の段階ではコードを介して利用できるインフラ機能で達成したい目的が認識されます。ここでは、それまでインフラの統合を重視していたDevOpsチームメンバーが、拡張可能なインフラの特徴や機能見定めて、自社の環境や優先課題にとって有益なAPI統合の可能性を検討します。

例としては、インフラのコンソールやGUIではなく、コードを通じてインフラの機能を利用できるようにするケースなどが挙げられます。こうした取り組みは一般的なツールセットとネイティブ統合の機能を活用するのが理想的です。

第2段階:引き渡し業務の削減とさらなる自動化の推進

次の段階ではある程度の自動化は完了しているものの、インフラの成熟に向かうためにソフトウェアの開発、テスト、導入サイクルから人員や手作業による引き渡しをさらに減らせるように開発者やインフラ運用チームが取り組んでいく必要があります。他のチームへのチケットやリクエストが伴うワークフローについては、自動化を検討するのが望ましいでしょう。

第3段階:インフラを通じたセルフサービスの構築

第三段階では運用リームが自らの関与の度合いをさらに下げることで、利用者に対するセルフサービス型インフラの提供を促進する方法について具体的に検討します。開発チームとテストチームは、この段階で運用チームやインフラチームと直接やり取り行わなくても、必要なデータを必要な時に自分で入手できるようになります。

そのためには構成管理ツールの機能を拡張して、ツールセット内からストレーなどのインフラココンポーネントを直接追加したり変更したりできるようにすることが必要です。

第4段階:ソフトウェア定義インフラ(SDI)フレームワークの導入

この段階で問題になるのは、単に特定のハードウェアにソフトウェアをインストールできるかどうかではありません。インフラの安定性、信頼性、可用性、可視性を維持品が必要な時にオンデマンドでインフラを変更して、絶えず変化するアプリケーションの要件に対応するためのポリシーとフレームワークを設定できることが重要だと言えます。

DevOpsの採用と次世代データセンターへの移行

DevOpsや次世代データセンターへの移行は、一朝一夕で完了するプロセスではありません。そのために必要なスキル、知識、経験は試行錯誤を繰り返して企業全体で獲得していかなければならないのです。DevOpsの採用を成功させ、ITの革新を果たし、収益の源泉に変えられるかどうかは必要に応じてインフラや機能を拡張したり新たに契約したりするなど、企業内の開発者やテストチームのニーズ増大に対応できる柔軟性にかかっています。この機会に、次世代データセンターについてぜひご検討ください。

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