いまさら聞けないファイルサーバーとは?【初心者向け】

 2018.03.07  ストレージチャンネル編集部

ファイルサーバーとは「ファイル管理としての役割を与えられたサーバー」です。そのため、パソコンに専用ソフトウェアをインストールして、ファイル管理として活用すればそれはファイルサーバーと言えなくもありません。つまり、ファイルサーバーは特定のハードウェアを指す言葉ではない、ということです。

ただし、ビジネスシーンにおいてはファイル管理ができるサーバ製品を指してファイルサーバーと言うのが当たり前です。今回はこのファイルサーバーの基礎を改めてご紹介します。

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ファイルサーバーとは?

ファイルサーバーはLAN接続でデータのやり取りを行うのが一般的です。LAN接続が当たり前になった今、「LANとは?」という方もいるかもしれないので簡単に説明します。

LANとは「ローカルエリアネットワーク」の略であり、日本語に置き換えると社内ネットワークや内部ネットワークになります。簡単に言えば「社内など内部だけで使えるネットワーク」のことです。

まだLANが普及する以前の職場環境では、パソコン利用者同士でデータをやり取りしたければ、フロッピーディスクにデータを保存して手渡ししたり、プリンタを使用したければ機器に接続されたパソコンにフロッピーディスクを挿し込んで使用するのが一般的でした。

現在から考えればかなり不便な環境です。これがLANの登場によって一変して、記憶媒体を使用せずともネットワークを介してデータのやり取りが行える、便利な職場環境に変化しました。

ファイルサーバーはそうしたLANの中で「ファイル管理のための場所」として活用されるものです。

近年はスマートフォンの普及に伴って一個人が保有するデータ量が増大したことから、端末だけでのデータ管理が難しくなっています。さらに、従業員同士でファイルのやり取りをいちいちメールで行うのも生産性が低下するため、解決すべき問題です。

そこでファイルサーバはファイル管理場所として、組織全体にファイルの保存と共有のスペースを与えます。

同じネットワークに接続しているパソコンから、ファイルサーバは端末に備わったファイル保管スペースのように扱え、大量のデータを保存することも従業員同士でファイルのやり取りを行うことも容易です。

ファイルサーバの問題

LANが登場し、ファイルサーバが一般化したことで職場環境は一変し、ファイル管理や共有のための負担は大きく下がりました。しかし、それと同時に発生した問題がLANやファイルサーバの運用管理問題です。

ストレージに関するお役立ち資料

PCサーバーを利用したファイルサーバーは、誰でも購入しやすく直ぐに設置できるという観点から乱立しがちです。多くの企業では、部門に数台あったり、支社や支店など地理的に分散していたりしていることでしょう。これらの課題は、分散されていることによる運用の煩雑さにあります。

LANやファイルサーバを常に最新の状態を保つためには、定期的に更新プログラムを適用させたり、ストレージ容量の監視やデータバックアップなどを頻繁に行わなければなりません。時にはハードウェアの故障やOSアップデートにも対応する必要があります。

また、ネットワーク接続されたデバイスから誰でもアクセスできることは良いことですが、その反面情報漏洩などのセキュリティも非常に心配です。ですので管理者はアクセスコントロールを正しく行う必要があるのです。

管理者にとってこれらの運用管理は大きな負担であり、エンドユーザーの利便性が高まった反面、管理者へ負担が重くのしかかりました。これらが分散されている環境においては、ますます管理が複雑になってくるでしょう。

「ファイルサーバーをクラウドに移行しよう」と考える企業は多いかと思います。インターネット上のファイルサーバをサービスとして利用するクラウドなら、運用管理は最低限で済むため管理者の負担を軽減できます。

しかし、すべてのユーザーから頻繁なアクセスとデータ保存がされるファイルサーバでは、利用環境やデータ容量によって料金が変動するクラウドでは、かえってコストが高くなる危険性があります。また、機密情報をクラウドに保管する抵抗感をあるでしょう。さらに、インターネット接続ではLAN接続に比べてパフォーマンスが低下するため、生産性を低下させてしまう恐れもあるのではないでしょうか。

そこでファイルサーバーの代替として、NASを検討する企業が増えています。

もっと見る:「ファイルサーバ移行の目的と失敗しない方法とは?

NASとは

NASは「ネットワークアタッチドストレージ」の略称です。つまりネットワークに接続されたストレージのことであり、ファイルサーバーよりも簡易的にファイル管理ができる製品というイメージを持つ方も多いでしょう。実際に、NASは多くの企業のファイルサーバーとして活用されています。

NetAppでもNAS製品を提供していますが、一般的にNASには次のような機能が提供されています。

  • ファイル共有:エクスプローラーだけでなくWebDAVやWebブラウザ経由でのアクセスをサポート
  • RAID構成:ディスクが故障してもデータを紛失しない、故障時に予備ディスクを自動的に切り替える
  • ホットスワップ:電源をオンにしたままディスクを交換できる
  • 耐障害性:停電時の自動シャットダウンや自動起動など
  • バージョン管理:ファイルの改訂履歴を管理、以前のバージョンに戻せる
  • アクセル管理:ユーザーごとにアクセス権限を設定する
  • バックアップ:ほかのNAS製品やオンラインストレージへのバックアップ
  • データ同期:NAS製品同士でのデータ同期
  • VPN接続:VPN経由での安全な接続

これらはあくまで一部の機能であり、他にもオンラインストレージ連動やマルチメディアサポートなど、多数の機能を搭載しているNAS製品が登場しています。管理画面もファイルサーバと同等かそれに近しいものがあるため、NAS製品をファイルサーバの代替として検討していることもうなずけます。

もっと読む : ファイルサーバとNASの違い

ファイルサーバをNASに置き換える際の注意点

本稿の簡単な説明を読んだだけでも、「ファイルサーバよりNASの方がいい」という方が多いでしょう。ファイルサーバのように管理が複雑でない分、管理者の負担を軽減でき、さらに従来のような使い心地を実現できます。

ただし、ファイルサーバをNASに置き換える際はいくつか注意が必要です。

一つはストレージの柔軟性です。ファイルサーバ以上の機能を提供するNASでも、ファイルサーバの柔軟性にはまだ及びません。特にストレージの拡張においては、製品選定次第では苦手とするNAS製品もあるため、予め組織全体のデータ量を把握・予測して、それに応じたNAS導入を行う必要があります。いわゆるサイジングに苦慮するケースが多いでしょう。

もう一つの注意点はセキュリティです。アクセス権限などで一定のセキュリティは確保できるものの、やはりセキュリティシステムの適用によって体制を強化しなければ、外部からの脅威によって情報漏えいが起きてしまう可能性があります。それはファイルサーバーも同じことなのですが、問題は既存のファイルサーバーに適用しているセキュリティシステムがNASにも適用できるかどうかです。

適用できない場合、新たなセキュリティの強化を検討する必要があり、対応コストが上がる可能性があります。

NetAppのNAS

ネットアップのNASソリューションは、ユニファイド アーキテクチャにより、ノンストップ オペレーション、実証済みの効率性、シームレスな拡張性を提供します。

ネットアップのNASは、SMB(CIFS)を標準サポートするためWindowsファイルサーバの統合が可能であることに加えて、Active Directoryなどの既存の認証サービスに接続できます。そのため既存の企業環境とシームレスに連携しながらアクセス制御を実現します。

以下はNetAppのNASの特徴です。

  • ストレージ効率を改善し、コストを40%削減
  • 管理上のオーバーヘッドを最大60%削減
  • 統合、使用率の向上、ダウンタイムの削減を実現
  • データ ストレージとインフラの管理を簡易化
  • Windows、Linux、UNIX環境間でファイルを共有

また、NetAppのFlexGroupという機能を利用すればパフォーマンスと容量を同時に兼ね備えた大容量NASコンテナを利用可能です。

FlexGroupにより、単一のデータ コンテナをシングルネームスペースで最大20ペタバイト(PB)、4,000億ファイルまで拡張できるため大規模環境であってもシンプルな管理を低コストで実現します。 また、パフォーマンス面においては、NetApp ONTAPが自動的にReads/ Writes I/O処理を均等に分散することに加えて、CIFS/NFSオペレーションのパラレル処理が可能になるため、多くのワークロードで最高のパフォー マンスを実現します。

詳細はNetApp総合カタログをご確認ください。

ファイルサーバーの問題はNASで解決

今現在、ファイルサーバーでの運用管理に問題を抱えているような企業では、NASでのファイル管理をぜひご検討ください。NASにも前述した注意点はありますが、それはちょっとした対応でカバーできる範囲です。もちろんNetAppであれば問題ありません。

それよりも、ファイルサーバーをNASに置き換えた際の費用対効果の方が高いため、快適なビジネス環境を手にできるでしょう。

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