NASとは?その選び方から活用方法までを一挙公開

 2018.08.23  ストレージチャンネル編集部

今回はNAS(ネットワークアタッチドストレージ)について基本的な内容から改めてお伝えしたいと思います。NASとはネットワーク上に設置された複数のデバイスから利用できるストレージ専用機器です。PCサーバーに内蔵されたストレージやUSB接続でパソコンに繋いで1対1で利用する外付けHDDに対して、NASは同じネットワークにあるすべてのパソコンからアクセスでき、共同のファイルスペースとして活用できます。

NASとは一体 何なのか?

一般的にNASは、TCP/IPネットワークに接続して使用する補助記憶装置であり、コントローラとハードディスクから構成されます。それらは従来のOSをチューニングもしくは独自開発された状態で提供されます。

そのため古くからあるファイルサーバと基本的には同じように見えるものの、高速なパフォーマンスや導入の容易さ、ファイルを扱うことに特化した機能性、拡張性において優れているという特徴があります。

このNASが今、なおビジネスシーンで注目されていることをご存知でしょうか?市場が拡大し続ける背景には、どのようなニーズが隠れているのかなど、今回はNASの基礎から選び方や活用方法までをご紹介します。

NASのメリット

今やNASは、企業はもとより一般家庭のファイル共有スペースとして導入されるほど浸透しています。

ネットワーク上に設置されたすべてのデバイスからアクセスできるNASは、いわば簡易的なファイル共有スペースです。NASはファイルサーバのような汎用的なものに比べて、低コストでファイル共有スペースを確保できるという利点を持ちます。

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NAS最大のメリットは「コストの適正化」

一般的にファイルサーバには専用ソフトウェア費用やライセンス費用、あるいは年間保守費用などがかかることから、費用対効果があまり高くないITシステムと言えるかもしれません。さらにOSの更新プログラムや障害対応などで生産性が低下することもあります。

しかしそれでもファイル共有スペースは組織やチームに絶対的に必要なものであるため、広く普及するに至りました。

その点NASはストレージ専用機器として既に優れたソフトウェアがインストールされており、ファイル共有スペースとして必要な環境が最初から揃っています。導入後は簡単なユーザー登録などを行うだけで利用できるのですから、導入や運用の手軽さは圧倒的にNASに軍配が上がるでしょう。

そのためNASはファイルサーバに比べて費用対効果が高く、コストの適正化が図れるというメリットがあるのです。

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正しいNASの選び方

一口にNASと言っても製品ごとに特徴が異なるため、何をどう選ぶかが重要です。一般家庭向けのNASなら容量などのスペックや価格を基準にして考えれば事足りますが、ビジネスシーンで活用するとなるとより多くのポイントに目を向ける必要があります。

選び方1. NASのデータ保護機能「RAID」について知る

まずはNASのRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)について知ることが大切です。RAIDとはいわば、複数のストレージディスクを一つのように認識・表示させる技術です。NASの冗長性は、基本的にこのRAIDという技術によって確保されます。

冗長性とは重複したデータを作り、障害時には迅速なデータ復旧ができるかどうかを指します。

例えば最もシンプルな冗長構成を持つRAID1は、メインディスクと同じサブディスクを対として内蔵することで、メインディスクのデータを同じようにサブディスクにも記録します。メインディスクに障害が発生した際は瞬時にサブディスクに切り替えることで、データ損失を防止するものです。これを一般的に「ミラーリング」といいます。

この他にも冗長性を多少低くして利用できる容量を増やしたRAID5や、容量は少なくなるが冗長性を高くしたRAID6、ランダムアクセスが高速なRAID10(1+0)など様々な規格があり、目的に応じて使い分けられます。

導入するNASがどのRAIDに対応しているかによって冗長性の種類も変わるため、RAIDについて知り、適切なものを選択することが大切です。

選び方2. バックアップ機能

RAIDと同時に着目したいポイントがバックアップ機能です。万が一NAS自体に障害が発生すると、RAID構成を取っていてもデータを損失してしまう可能性があります。そこで、外付けHDDやクラウドストレージへのバックアップ機能が必要です。

まったく別の場所に重要なデータが保管されていれば、NASに障害が発生してもデータは保護されます。バックアップ機能も製品ごとに方式が異なるので、自社のバックアップ環境に応じたNAS選びが重要になります。

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選び方3. ユーザー管理機能

ファイルサーバが組織のファイル共有スペースとしていまも活用されている理由は、高度なユーザ管理機能を備えているからです。ユーザごとのアクセス権限設定やグループ設定などにより、大規模な組織でもファイル共有スペースを安全に運用できます。

最近では、NASにおいても高度なユーザ機能を搭載する製品が増えています。ファイルサーバのように活用することを考慮すれば、欠かせないポイントです。

選び方4. リモートアクセス

近年ではワークスタイルの変革が様々なところで起きています。オフィスに出社せずに業務を遂行することは今や当たり前となりつつあり、そのための環境を整えることは会社の義務とも言えるほどです。

実はNASにもそうした環境を整えるためのリモートアクセス機能が備わっています。VPN環境を利用した接続ならば安全にアクセスできるため、選定ポイントの一つとして盛り込んでおくとよいでしょう。

選び方5. ファイルサーバとの統合は可能か

既存のファイルサーバ環境からNASに移行するといっても、いきなりすべてを完全移行すること現実的ではないでしょう。そのため、移行初期段階では導入したNASと既存ファイルサーバを統合させ、共存した形での運用が大切です。

導入するNASにファイルサーバとの統合機能があれば、既存環境から少しずつ時間をかけてNAS環境へ完全移行していくことができます。

NASの活用方法はアイディア次第

NASは単なるファイル共有スペースとしてだけでなく、データバックアップのための専用機器として活用してもよいでしょう。今では24TB以上のNAS製品も登場しているため、十分な容量を確保できます。

この他にも、従業員が特定のデスクを持たずに、好きな場所でノートパソコンを開きNASに接続して業務を行うフリーアドレスオフィスを実現する企業もあります。一般ユーザからのアクセスを不可能にしたNASに重要情報を保管して、セキュリティを高めるという活用方法もよいでしょう。

NASをどう活用するかはアイディア次第です。現在のストレージ環境に合わせて活用すれば、ファイルサーバ以上の費用対効果を発揮してくれることでしょう。

こちらの「NetAppが提供するNAS」も参考にしてください。

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