今さら聞けないユニファイドストレージとは?その特徴やメリット

 2019.09.13  ストレージチャンネル編集部

ストレージの世界では長らく「SANか?NASか?」という議論が繰り広げられてきましたが、これを終了させたが「ユニファイドストレージ」だと言われています。ユニファイドストレージは複数のアクセス形式及びプロトコルに対応しており、1台でSANとNAS、両方に対応可能なストレージ製品です。

本稿では、ITに従事する者やストレージ技術者ならば必ず知っておきたいユニファイドストレージについて、その特徴やメリットをご紹介します。

what-is-unified-storage

ユニファイドストレージとは?

ユニファイドストレージについて具体的に説明しますと、一般的には、CIFS(Common Internet File System)及びNFS(Network File System)プロトコルを通じてアクセスするNASストレージだけでなく、iSCSI(internet Small Computer System Interface)やFibre ChannelといったSANストレージとしても、1台でそのストレージ環境を構築することが可能なストレージを言います。つまり、ユニファイドストレージとは、複数のアクセス形式やプロトコルをサポートするストレージのことです。

WindowsサーバーやLinuxサーバー、Unixサーバー、仮想サーバーが混在する環境においても、ユニファイドストレージ1台に統合できるため、用途に応じて個別導入が必要だった従来のストレージシステムに比べ、導入にかかわる工数やコストの低減が可能です。省スペースや省エネルギーといった面でも有利であり、シンプルでスッキリとしたストレージ環境の構築をサポートします。

SANとは?NASとは?

ユニファイドストレージについて理解するためには、SANとNAS、両方のストレージに関する知識を深めることも大切です。ここでは、SANとNASの特徴をご紹介します。

SAN(Storage Area Network:ストレージ・エリア・ネットワーク)

LAN(Local Area Network)から独立したストレージ専用のネットワークを構築して、ストレージとサーバーをFibre Channel接続でつなぐことにより、効率的なストレージの統合管理や柔軟な運用を実現することを目的とした、ストレージ接続方法です。

ストレージに関するお役立ち資料

SANは「ストレージ専用ネットワーク」とも呼ばれ、これまで1対1だったサーバーとストレージの関係を複数対1(または1に近い数字)に変化させました、複数のサーバーとその台数以下~1台のストレージを繋ぐことで、運用管理の手間とリソースの無駄という問題を解消しています。

さらに、SANに接続された複数台のストレージも統合管理できることから、柔軟なリソースの割り当てやスケールアウトが容易に行えるのが特徴です。

NAS(Network Attached Storage:ネットワーク・アタッチド・ストレージ)

NASと聞くと「ファイルサーバー」をイメージされる方が多いかもしれませんが、これはNASがファイルサーバー専用機として開発されたことが起因となっています。

1990年代のファイルサーバーはネットワークに接続すると、転送速度が低速であり、従来型のSCSI(Small Computer System Interface)接続に比べると性能面で劣っていました。一方で、ネットワークでの転送速度が徐々に進化していくとNASの需要が認識され、企業のファイルサーバーとして一般化した経緯があります。

現在では、NASは「ネットワーク接続のストレージ」という認識が一般的であり、現在では企業だけでなく一般家庭にも普及しています。また、NASを大規模なストレージとして捉えるのではなく、部門ごとに設置するストレージ装置として利用するケースもあります。

SANとNAS、似ているようでまったく異なるストレージ環境を構築するものであり、それぞれの特徴も違います。ユニファイドストレージが登場するまでのストレージ業界ではSANかNASか、あるいは両方を混在させたストレージ環境を構築するかという議論が各社で発生していましたが、前述のように現在ではユニファイドストレージを導入することでそれぞれの課題が解決できるようになっています。

ユニファイドストレージのメリット

では、ユニファイドストレージを導入することで企業はどういったメリットを享受できるのでしょうか?ここでは具体的なメリットについて解説していきます。

  1. ユーザー認証など豊富な機能があり搭載されているため新たにファイルサーバーを設置する必要がない
  2. FC接続でNASにストレージを追加することにより、大容量ストレージの構築が可能
  3. ディスク増設時も一つの共有ディレクトリに割り当てることができ、スナップショット機能と合わせスケーラブルなストレージ管理が可能
  4. ストレージが統合されているため、複数サーバーからのディスク使用ニーズに対しストレージを配分し、再分割するなどの手法で柔軟に対応できる
  5. データ転送がFC接続による専用ネットワークのため、帯域幅の利用率が良く、高速で信頼性の高い通信が可能
  6. データが各サーバーOSのファイルシステム上に保存され、ストレージにはブロックレベルでアクセスするため、頻繁にデータの読み書きを要求するようなデータベースや、大容量データの取り扱いに適している
  7. 独自のストレージネットワークを構築するため、既存のネットワークに影響を与えない
  8. SANに接続するシステムを冗長構成にしやすいので、障害発生時も迅速に復旧できる
  9. 社内全体のストレージを集約するので一元管理ができる
  10. SANとNAS、別々の製品を購入する必要がなく導入コストを削減できる
  11. 各部署に分散しているSAN対応ストレージとNASを統合することで一元管理が可能
  12. 運用管理負担の削減および省スペースにつながる

いかがでしょうか?ユニファイドストレージにはこれほど多くのメリットがあり、SAN及びNASの代替環境として検討する企業が増えています。

ユニファイドストレージの課題

ユニファイドストレージが抱える現状の課題とは、「黎明期にあることで標準化や規格化が進んでいない」ということです。そのため、ストレージベンダーによってユニファイドストレージの定義や構造が異なっており、SANベースのストレージにNAS機能を追加したものや、その逆のストレージ製品、ユニファイドストレージといってもゲートウェイやコントローラーの追加が必要である製品など様々な種類があります。

現段階で企業がユニファイドストレージを導入するには、管理しているデータの種類や特徴、どのように管理したいかなどを明確にした上で、各社のユニファイドストレージ製品を比較し、用途に沿った製品を選択することが大切です。

ユニファイドストレージ分野におけるリーダーである、NetAppは、ONTAPという専用ストレージOSを搭載しており、FC SAN(ファイバチャネルSAN)、FCoE SAN(Fibre Channel over Ethernet SAN)、iSCSI SAN FC、FCoE、イーサネット アダプタ FC、FCoEスイッチとダイレクタ、NFS(Network File System) SMB / CIFS(Server Message Block)などSANにもNASにも対応しています。

エントリーモデルからハイエンドモデルに至るまで、同一のONTAPで動作するため、ストレージ環境の拡張や更新、運用管理がシンプルに行えます。ユニファイドストレージを検討する際はぜひご注目ください。

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