いまさら聞けないVDIとは?必要不可欠なストレージ要素も解説

 2020.05.26  ストレージチャンネル編集部

「VDI(Virtual Desktop Infrastructure / 仮想デスクトップ)」、もはや耳にしたことが無い人はいないというほど、ビジネスに広く浸透した技術です。しかしながら、その名称やなんとなくの概要は知っていても、その詳細までは知らないという方もまた多いでしょう。本記事では、VDIとは一体なのか?という基本的事項を解説し、さらにVDIに欠かせないストレージ要素も解説します。できる限りわかりやすく説明しますので、エンジニアでは無い方も是非参考にしてください。

いまさら聞けないVDIとは?必要不可欠なストレージ要素も解説

VDI(仮想デスクトップ)とは?

VDIの前提には、仮想技術(VT / Virtualization Technology)が存在しています。これは物理的なリソースを論理的に切り分ける技術と言えます。目の前に1台のサーバーがあり、そのリソース全体を100%とします。本来、サーバーにインストールできるOSやソフトウェアは1つであり、それらのサーバーに対してOSは、1:1の関係で成り立っています。

ただし、これには大きな問題があります。企業には多くのサーバーが稼働しており、それぞれのサーバーの利用率は処理するワークロードにおいてバラバラです。例えばゴールデンウィーク商戦真っ只中にいる場合のシステムは稼働率が高くなるでしょうし、決算処理が終わった5月の段階では会計ソフトを支えるサーバーの利用率は低くなるでしょう。このような状態において企業全体のサーバー稼働率は概ね15%から20%と言われています。つまり、稼働率が低いことでサーバーなどへの無駄な投資が増えており投資対効果が下がるという問題があります。

これを解決するために利用されているのが仮想技術です。例えば、100%あるサーバーのリソースを5つに分割すると、リソース20%の仮想サーバーを5台立ち上げることができます(物理的には1台です)。するとどうでしょうか?一般的なサーバーリソースの消費率は15~20%なので、1台のサーバー上に5つのOSやソフトウェアをインストールして、それぞれが独立された状態で稼働できるようになります。

また、仮想技術は分割するだけでなくリソースの統合も可能です。例えば安価なサーバーを複数台購入し、それらのリソースを仮想的に統一することで一つの大きなプールを作り、業務システムごとに柔軟にリソースを振り分けるなどの運用方法が可能になります。

ここまでの説明で気づいた方も多いかもしれません。VDIとは、本来はパソコン内にインストールされているOSやソフトウェアなどのデスクトップ環境をサーバー上に移行し、サーバー側で集約的に管理するための技術です。

パソコンはネットワークを通じてサーバー上のデスクトップ環境にアクセスし、画面転送という形で手元のパソコンに操作画面が表示されます。

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VDIはなぜ話題になっているのか?

現在、VDIは情報システム界隈で非常にホットなトレンドになっています。マイクロソフトにおいても2019年10月より独自のVDIクラウドサービス(DaaS / Desktop as a Service)となるWindows Virtual Desktop(WVD)の提供をスタートしています。VDIがそこまで話題になっている理由とは何か?そのメリットをまとめました。

メリット1. システム運用コストの削減

従来のシステム環境では、新しいパソコンを調達する度に一台一台細かい設定を行い、トラブル対応や交換が必要なものには、個別に対応しなければいけないため、システム運用コストの削減は思うように進まない問題がありました。特に社員数が多い企業では、パソコンそのものの管理だけでかなりの工数になっていることかと思います。

一方で、VDIを導入したシステム環境ではサーバー上で仮想マシンを構築し、テンプレートとして登録しているデスクトップ環境をコピーするだけで簡単に新しい環境を立ち上げることができます。もちろん新しいパソコンを物理的に調達する必要はあるものの、慣行構築のためのキッティング作業の負担が軽減されるため、システム運用コストを大幅に削減できます。

メリット2. 情報漏洩対策

会社のセキュリティ対策で、情報システム側がどんなに堅固なセキュリティ対策を講じても、実際にパソコンを使用する社員にセキュリティが委ねられていると言って良いでしょう。このため、一人でもセキュリティ意識の低い社員がいることで会社のセキュリティリスクは増大し、情報漏洩などの重大事件が発生する可能性があります。

VDIによってシステム環境を構築した場合、パソコン操作によって発生したデータは全てサーバー側に集約されます。このためパソコンを紛失したり盗難されても情報漏洩に発展する心配はありませんし、セキュリティ上重要な更新プログラムもサーバーサイドで一括適用できるため、確実なアップデート対応によりセキュリティ強化が図れます。

メリット3. 事業継続性向上(BCP対策)

深刻化した新型コロナウイルスのパンデミックにより、会社に出社で来ない(しない)ケースが目につくようになりました。この他、日本ならば自然災害による事業ストップ、海外ではテロや大規模なデモによる事業継続が難しい状況が起きる可能性があります。その際に重要なのが、社員の安全性を確保しながらリモートで働き続けられる環境を整えることと、万が一オフィスが被災してもデータが保護されることです。

この場合、VDIを構築しているシステム環境では事業上欠かせないデータがサーバー上に集約されており、さらにオフィス固定のパソコンからでなくてもデスクトップ環境にアクセスできるため、素早くリモートワークへと切り替えることが可能です。

メリット4. 故障率低下による安定性向上

VDIがあるシステム環境ではハードディスクなどの記憶装置を搭載していないパソコン、シンクライアントを利用できます。ハードディスクは機械部が多くパソコンを構成する部品の中でも故障しやすいパーツです。そのためハードディスクを持たないシンクライアントを用いることでパソコンの故障率が大きく減少し、老朽化による消耗度も軽減されるので長時間利用しても安定性が向上します。

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VDIに欠かせないストレージ要素とは?

VDIは単に構築するだけでなく、ユーザーごとのニーズを満たせる柔軟なソリューションとする必要性があります。そこに欠かせないのが高度なストレージソリューションです。そこでお勧めしたいのがNetApp HCIです。拡張性に優れたアーキテクチャのハイブリッド クラウド インフラで、拡大する VDIへの要求に3つの方法で対応します。

  • NVIDIA GPUを使用して、ハイパフォーマンスアプリケーションの要求や、グラフィックスを多用するワークロードへのニーズの高まりに対応します。
  • 求められるユーザ エクスペリエンスを提供できるようにアプリケーションに合わせてリソースをカスタマイズする必要があることから、NetApp Element®ソフトウェアによってQoS(サービス品質)を確保します。
  • NetApp HCIでは、 現在必要な規模から運用を始められるため、コストやデータセンターの設置面積の管理に役 立ちます。NetApp HCIは、CPUがストレージから切り離されているので、どのようにでも拡張 することができます。

VDI成功にはストレージソリューションの存在が欠かせません。VDI導入を検討する際は、是非NetApp HCIをご検討ください。

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