クラウドコンピューティングとは?その意味やメリットを解説

 2020.02.17  ストレージチャンネル編集部

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クラウドコンピューティング(以下クラウド)の利活用は企業規模が大きいほど積極的であり、中小企業ではまだクラウド利活用に取り組んでいないところもあります。そうした企業の多くは、クラウドを利用することへの不安が残っており、クラウドに詳しい人材がいないことで導入によるトラブル発生を懸念していることが多いようです。

クラウドコンピューティングとは?その意味やメリットを解説

少々前になりますが、平成23年度に実施されたクラウド意識調査では、中小企業のIT担当者に対して「クラウドコンピューティングもしくはクラウドサービスという言葉について聞いたことがある?」という質問を投げかけたところ、72.7%が「聞いたことがある」と回答し、27.3%が「聞いたことがない」と回答しています。

また、「聞いたことがある」と回答した人のうち、60%以上が「PaaSおよびIaaS」について知らないと回答しており、その当時におけるクラウドの認知度がまだまだ低かったことが伺えます。

出典:IPA(情報処理推進機構)『中小企業等におけるクラウドの利用に関する実態調査』

現在では、「クラウドなんて聞いたことが無い」という方はほとんどいらっしゃらないでしょうが、クラウドの実態について知らない方は相当数いるのではないかと思います。そこで本稿では、今更人に聞けないクラウドの基礎を解説します。言葉の意味やメリットなど気になるポイントを解説しますので、クラウドの検討材料にしていただきたいと思います。

クラウドコンピューティングってなに?

クラウドは「雲(Cloud)」、コンピューティングは「計算する(Computing)」を表す言葉です。2つの言葉が組み合わさると、「インターネット上で提供される情報処理のための基盤」という意味を持ちます。

かみ砕いて説明しますと、会社の業務システム(生産システムや販売システムなど)を動かすためのサーバーは本来、会社自身が所有する資産です。ハードウェア業者からサーバーを購入し、社内のサーバールームに設置して端末(パソコン)とネットワークで繋ぐことにより、組織全体で業務システムが使用できるようになります。

こうしたサーバーは通常、会社自身が管理やメンテナンスを実施しなければいけません。そのため一定の作業量とランニングコストがかかり、IT担当者が少ない(または1人しかいない)会社にとっては大きな負担です。

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クラウドとは、社内に設置していたサーバーをインターネット経由で利用するためのサービスです。詳しい仕組みは割愛しますが、提供事業者が手元で管理しているサーバーへインターネット経由でアクセスできるように構築し、それを従量課金制で世界中のユーザーに提供します。

ユーザーは当該サイトにアクセスして、アカウントを作成しサーバーを利用した分だけの料金を支払うことで、わざわざサーバーを購入しなくても業務システムを動かすための環境を整えられるというわけです。

まだ分かりづらいという方は、「賃貸マンションのようなもの」と想像してください。賃貸マンションの1室を月々の料金を支払って借りられれば、その中で自分好みのスタイルで生活できます。それと同じように料金を支払って、サーバーをレンタルすれば、その上に好きな業務システムを構築できるというわけです。

ただし、月々固定の料金を支払うレンタルサーバーとは異なり、従量課金制で使った分だけの料金を支払う仕組みになっています。さらに、クラウドではユーザーの利用環境に合わせて柔軟にリソースを変えられるのが大きな特徴です。

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クラウドコンピューティングのメリット

クラウドを利用したからといってメリットばかりを得られるわけではありません。当然ながらデメリットもありますが、多くの企業ではクラウドが持つメリットに着目して積極的に利活用しています。では、中小企業がクラウドを利活用する主なメリットとは何でしょうか?

1. サーバー導入費用やシステム構築費用を抑えられる

サーバーを導入するための費用、システムを構築するための費用、どちらもばかにならない金額なので、古いシステムを使い続けている中小企業は多いでしょう。「現時点で問題なく動いているし、寿命が来るまではなんとか使い続けたい」という気持ちも分かりますが、やはり早期に手を打たなければハードウェアの老朽化やソフトウェアの弱体化により、後に大きなトラブルを招く原因になります。しかし、サーバー導入やシステム構築に多額の費用がかかるから、なかなか踏み込めない。クラウドはこの問題を解決します。

クラウドは従量課金制で「使った分だけ料金が発生する」仕組みなので、初期投資がほとんど要りません。さらに、クラウドによってはシステムが最初から構築されているサービスもあるため、新しいサーバーを導入したりシステムを構築したりするのに、多額の費用がかからなくなるのです。

2. IT担当者不在(または少ない)の状況でも運用できる

IT化が進む現代ビジネスにおいて、中小企業にとって辛いのはIT担当者が不在または少ないことから、運用管理が難しいことです。サーバーやシステムの管理およびメンテナンスにはそれなりの作業がかかりますし、人件費もかかります。とはいえアウトソーシングするにも費用がかかるので、中小企業がIT投資へ積極的になれない原因の1つです。

クラウドでは、提供事業者がサーバーやシステムの運用およびメンテナンスを実施してくれます。つまり、従量課金制の料金さえ支払えばサーバーなどの管理運用をアウトソーシングしていることと同じになり、IT担当者が不在または少ない状況にある中小企業でも問題なく運用できるようになります。

3. クラウドを利用することで自然とセキュリティ対策になる

企業が強固なセキュリティ対策を実施しようとすると、新しいセキュリティシステムの導入、日常的なシステム監視、定期的な管理運用が発生し、とてもではありませんが大企業並みのセキュリティ対策を実施することはできません。

一方、クラウドは提供事業者がユーザーの情報を保護するために強固なセキュリティ対策を実施しているサービスが多いため、クラウドを利用するだけで自然とセキュリティ対策が取れるようになります。

さらに、情報の分散管理によってバックアップ作業が不要になったり、災害時の情報保護として利活用できたりするクラウドもあるため、クラウドを上手に利活用することで企業のセキュリティ対策を飛躍的に強化できます。

このように、クラウドには多くの企業が利活用するだけのメリットがあります。もちろん、従来のオンプレミス環境(社内にサーバーを設置する環境)でしか得られないメリットがあることも確かです。しかし、中小企業ほどクラウドによるメリットを強く感じ、デメリットは感じられないほどに利活用できることでしょう。

無数に存在するクラウドの中から何を選び、どう活用するのか

現存するクラウドは細かい分類まで含めると、数え切れないほどのサービスが提供されています。大切なのは、企業が今直面している課題を解決するために、「何を選びどう活用するか」です。まだクラウド利活用に積極的ではない中小企業では、クラウドに対するノウハウが少ないことが予想されるので、クラウド提供事業者などに積極的に相談して自社でどのようなクラウドを導入すればよいかを考えてみましょう。どんなに細かいクラウドでも「使ってみてそれに慣れる」ということも大切なので、もっと気軽にクラウド利活用へ取り組んでみていただきたいと思います。

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